夢前川~舞子
あと2回使える今期限りで終売のスルッとKansai 3dayチケット、この切符でもない限り、まず行く機会の無い山陽電鉄網干線へ。
江井島の谷池をわたる山陽新幹線。じっくりこの周辺の池巡りをするつもりだったのですが、朝完全に出遅れたので方針変更。
飾磨駅で網干線に乗り換えて夢前川で下車、もう12時半、鳥鉄スタートとしては遅すぎます。
夢前川駅から右岸の土手へ直結していて、河川敷に下りることができます。阪神淀川駅や阪堺大和川駅より川に近く、いかにも色んな鳥がいそうな、鳥鉄には理想的な環境です。
コガモとハシビロガモ。
メジロとゴイサギ。
イカルチドリとセグロセキレイ。
とても気持ちのいい河川敷です。1.5km程歩くと山陽本線の夢前川鉄橋、EF210がやってきました。
すっと歩いて行きたい河川敷ですが、才﨑橋で左岸へ渡り引き返すことにします。
右岸の山が毛を刈られた羊のような禿山になっています。左側が京見山、右側の禿山がトンガリ山で、5年前に山火事があったそうです。
EF66改が無蓋コンテナ4つを積んだコキ1両だけを牽引してきました。ZM8A形コンテナで鉄道車両の車軸運搬用らしいです。横顔カッコいいです。
セグロセキレイと冬羽のハクセキレイ、ここではセグロセキレイの方が多いです。色だけじゃなくて体型もずいぶん違います。
イカルチドリが5羽、いや6羽、殆ど擬態です。その前に出てきたのはコガモ♀かと。
ジョウビタキとイソシギ。
コガモは植物食のはずですが、小魚を食べてるようにしか見えません。
交通量の多い国道250号線の西浜橋の橋の南側は海岸まで新日鉄住金広畑製鐵所、橋の下から河口が見えます。
この辺りから川幅が広くなり、河原や中州も無くなって、僅か数百メートルで全然違った表情を見せる夢前川です。
右岸へ戻ります。西浜橋から見えたカモ、ホシハジロ、オナガガモ、コガモ、カンムリカイツブリ、と色々いました。
期待していたミサゴが登場、出遅れて既に日が傾いて来たのが正解だったようです。河口の製鉄所の煙突の方へ去って行きましたが、戻って来そうです。
アイリングが白い、のんびり泳いでいるのはホシハジロの♀。コガモが飛んでるのも初めて見ました。
駅近くで粘っていたら、やっぱり戻ってきました。それも2羽、複数のミサゴを見るのは初めて。
カッコいいです。
どんどん高く舞って行きます。100m以上あるかと思います。網干行の電車が鉄橋を渡ってきて、気を取られているうちにミサゴは見失いました。
せっかくなので終点の網干まで行ってみることにします。電線のモズ♀と3000系電車。
飾磨行の電車が夢前川を渡ります。向こうの方に高架上にある隣の西飾磨駅で交換待ちしている網干行電車が見えます。
山陽網干駅に到着、スルッとKansaiの最西端、ここから最東端の近鉄青山町まで177.6km、その先名古屋まで1435mmゲージの線路は繋がっている訳で、阪神1000系電車だったら網干から名古屋まで、殆ど改造しなくても走れるのではないかと思います。
飾磨駅へ戻ります。網干線は下り本線を平面交差して行き止まり式の上下線中央のホームに発着、両方向に簡単に乗り換えられるようになっています。
直通特急で戻ります。既に4時を過ぎていました。もう1か所廻ってみたいところですが、空が暗くなってきました。
明石を過ぎて舞子付近で夕日が海に沈んで行きます。慌てて舞子公園で下車。
JR舞子駅のショッピングモールを抜け舞子公園に通じるテラスに出ると、自分と同じ思いの20人くらいの人たち。ギリギリ間に合ったようです。
水平線に少し雲がかかっているのですが、文句ないです。
朝出遅れたのがラッキーだったようです。