ノラネコすりすり

地図をみると、明石市から加古川市あたり、すごくいっぱいため池があります。岡山までの新幹線の車窓からも、ため池や周辺のたんぼにサギがいるのをよく見かけます。なかでも明石市の江井ヶ島周辺は結構知られた探鳥地のようです。もっと寒くなるとミコアイサがやってくるそうですが、それまで待てなくて、天気予報通り雲行きはかなり怪しいのですが、しっかり雨の準備をして出かけました。

雨の尼崎駅で、快速急行から直通特急に乗り換え、西舞子-朝霧付近の雛壇でEF210と並走!

江井ヶ島駅に着くと雨は止んでいました。駅前の観光案内の看板、海ガメの産卵地とか、明石象、明石原人、酒蔵、と面白そうなところがいっぱいあるのですが、今日はこの地図と反対の北側のため池めぐりです。

雨の撮影に便利なので、かなり大きな傘を持って来たのですが、リュックサックにぶら下げて歩くことにします。たぶん周りから見たら「裸の大将放浪記」みたいな格好で歩いていたはずです。

駅からすぐ北側にある谷池、水上にはミコアイサどころか、カモ自体あまり多くなくてガッカリ。

池の北側を山陽新幹線が渡っていきます。南側は山陽電車、防音壁も無いので、鳥鉄ポイントであることは間違いなさそうです。

よくみると池の岸辺にはヒドリガモがいっぱい、反対側の岸辺ではカワウ軍団。

ヒドリガモに混じってなぜか1羽だけユリカモメ、ハクセキレイも走り回ってます。

これ以上の発見はなさそうなので、次の目的地、金ヶ崎公園に向かいます。

天気が悪いので人っ子ひとりいない金ヶ崎公園、樹齢の高そうな、いい感じに苔むした樹木が多く、自然のまんま感が強い公園です。

せせらぎの行き止まりは湧水になってました。

まずはシジュウカラ。

公園の展望台からの眺め、新幹線と山陽本線、遠くには海が望めるのですが、マンションがじゃま。

展望台の横の方から聞き慣れた声が、モズ♀。

落ち葉と迷彩色になってますが、ジョウビタキ♀みっけ。

ジョウビタキみたいに枯葉の中にノラネコが佇んでしました。普通ノラネコはカメラを向けると、逃げてしまうか、無視するかなのでですが、この子はこっちへ向かってきました。

ボクの足元まできて、すりすりを始めました。いつまでも続けているので、こっちが行こうとしたら追いかけてきます。ちょっと離れたところでカメラを向けると、またこっちへ駆け寄ってきて、すりすりを始めます。

きりがないので、バイバイしたのですが、ちょこんと座っていつまでも見送ってくれています。こんなこと、自分が子供の頃の愛猫トム以来です。

金ヶ崎公園なので、「金ちゃん」と呼ぶことにしました。また会いたいな、金ちゃん。

金ちゃんと別れ、ため池めぐりに戻ります。金ヶ崎公園の入口の池のマガモ。

西江井ケ島駅の近くにある大池、セグロセキレイ、夏羽のハクセキレイとの違い、だいぶ見慣れました。

おっ、初めてみるカモ、オナガガモです。

カモの後ろはビッシリと季節の終わったハス、夏は夏で色々いそうな場所です。実は上述の谷池が大池だと、ずっと勘違いしていました。寒くなってミコアイサがやってくるのは、植生が豊かなこっちの池のようです。

金ちゃん、どうしてるかなぁ、気になります。