ミコアイサとオシドリ
百舌鳥古墳群へカモ見です。
昭和の雰囲気がたっぷり残る天王寺駅阪和線ホーム。1番線手前のうどん屋さんと立ち飲み屋さん、「半世紀にわたりご愛顧ありがとうございました。1月19日に閉店いたしました」という寂しい張り紙。またひとつ昭和が消えてしまいました。
223系の「R快速」、前4両は2500番台、後ろ4両は0番台。2500番台は角目2灯、0番台は丸目1灯、微妙に車体形状も違ってます。
上野芝駅からすぐの履中天皇陵、ミコアイサがいました。
あっカワセミ、と思ったら向こう側の水辺に止まってくれました。
百舌鳥耳原南陵(もずのみみはらのみなみのみささぎ)が正式名称の前方後円墳、仁徳天皇を継ぐ、第十七代履中天皇陵です。お堀の周囲は鉄柵で囲まれていて、水辺には近寄れないので鉄柵の隙間にレンズを差し込んで撮りました。それにお堀の周囲に道が続いていなくて、水辺が住宅のところが多いです。それもお邸ばかりのセレブな街並みです。
駅に近い側だとお堀に近づける場所は限られているので、反対側に回ってみます。
ストームトゥルーパーダック(繁殖期のミコアイサ♂)がいました。ずっと♀が連れ添っています。
マガモの行列の後ろにオシドリが付いてきていました。オシドリをこんなに近くで見るのは初めて。
うわっ、百舌鳥のモズ!仁徳天皇陵造営中に鹿の耳からモズが出てきたという日本書紀にある伝承からこの辺りを百舌鳥耳原というそうです。
他の古墳も回ってみることにします。阪和線の103系もチェックしながら、いたすけ古墳や仁徳天皇陵を回ってみましたが、ほとんど鳥果ゼロ。
せっかく堺まで来たので、久しく行っていない有名な定食屋さんを思い出し行ってみました。経営が変わったらしく、味、品揃え、接客いずれもかなりがっかり。このまま帰る気になれず、履中天皇陵に戻ることにします。
バスの車窓からモ161、大好きだったモ162がドドメ色に塗り替えられて以来、すっかり阪堺熱は冷めてしまいました。
履中天皇陵のお堀に戻ってきました。いろんなポーズで楽しませてくれるカイツブリ。
ミコアイサはお堀がのぞけるこっち側と向こう側の中間あたり、200mくらいあります。カイツブリと較べて僅かに大きいくらい。
アオサギとのツーショット。
ストームトゥルーパータイプは1羽しかいないものの、そうじゃない雌もしくはエクリプス(繁殖期前あるいは繁殖期を過ぎた♂)はかなり数がいて、近くにもきてくれます。
頭の毛が立っていないボウズ頭のもいます。
うわっ、オシドリが20羽くらい。
今日のベストショットはこれかな、♂ばかり5羽。
♀のお尻を追いかけるオシドリ♂、♀が♂についていくミコアイサとは逆です。オシドリ夫婦という言葉がありますが、言葉に反して、オシドリ♂は見ため同様暮らしぶりも派手だそうです。参考
首を伸ばすとずいぶん印象が違って見えます。
上野芝駅に入線する熊取行普通、快速の通過退避です。
先頭車も高床式、低床1枚窓、低床3枚窓とさまざまなバリエーションがあります。
堺市駅で乗り換えたR快速で天王寺に戻ってきました。
うわっ、何と1番線に入線。1番線はかつて「くろしお」や「きのくに」等優等列車専用だったのですが、今や優等列車は新大阪直通になってしまい、ほとんど使われていないホームです。乗ってきた列車も折り返しは回送になってしまいました。
冒頭の立ち食いうどん屋さんと立ち飲み屋さんがここにあったのも元々長距離客をあてにしてのものだったはずです。特急や急行がいなくなってから既に久しく、よくぞ今まで頑張って来られた、と思います。