高知に行ってきたぜよ
先週高知へ出張してきました。高知には二人のメインキャラクターがいます。
坂本竜馬、自分も一番好きな歴史上の人物です。日本人に夢と希望を持つ生き方を教えてくれた人物だと思います。
長年おもちゃやさんをやっていたので良く知っているのですが、幼児玩具で圧倒的に売れるのがアンパンマンです。ミッキーもドラえもんもキティちゃんも太刀打ちできません。圧倒的です。
その地元が高知です。JR四国のアンパンマン列車なんてのもあります。東京や大阪では見られない商品が数え切れないくらいあり、墓石屋さんや一刀彫屋さんにも並んでいるのには驚きました。どうやって版権管理しているのか、もう好きにやってください、といったところでしょうか?
地方の衰退とか良く聞かされるのですが、高知はそんな感じが全くしませんでした。すごくエネルギッシュです。大手企業が進出しているとかもあまりないようなのですが、土佐の一本釣りで知られるかつおをはじめとした漁業だけでも他県よりかなり規模が大きいようですし、農業でも全国一の生産量を誇る産品も多く、畜産もブランド牛やブランド豚がブランド鶏が伸びてきているようです。
アメリカを思わせるようなおしゃれな地元スーパーも多く、イオンとかより売り上げも上回ると聞きました。大都市経済に頼らずに県内の経済だけでやっていける県という感じを強く持ちました。
さて、高知へは大阪から3人で車で行きました。淡路島→徳島道→高知道というルートで約4時間、高速料金は通常の場合12000円程度、休日のETC割引だと3500円くらいです。300kmくらいなので、ガソリン代を3000円として、通常の場合、1人5000円くらい、ETC割引だと1人2200円くらいということになります。
何度も高知に通っている同僚の話によると、ひとりで行く場合は、高速バスで約5時間、6000円、急ぐ場合は飛行機で約45分、ナントカ割で13000円程度、鉄道というのは最後の選択肢だそうです。調べてみると岡山まで新幹線、岡山から特急で約4時間で9500円程度です。
今後高速道路の無料化とか進みJR四国が危機感を訴えています。上述の比較では勝ち目はなさそうです。ところが高速バスはJR四国が運行しています。これって絶対間違っていると思います。他のJRも高速バスを運行していますが、あくまで補完的です。ところがJR四国は大阪-高知といった基幹路線です。これはどうみても自らの首を絞める行為です。鉄道会社は鉄道なりの優位性を活かしたマーケティングに集中すべきで、その工夫がJR四国は全然できていないということだと思います。
鉄道復権が明らかになっています。東海道では新幹線が圧倒的です。JR西日本は私鉄王国と呼ばれるマーケットで、私鉄各社をコテンパンに叩きのめしました。やりすぎて大事故を起こしたのは極めて残念ですが・・・
鉄道技術の輸出も巨大なマーケットに育ってきており、世界中で新幹線や地下鉄、路面電車も増えてきています。上述のように高知にはまだまだ十分なマーケットがあると思えます。他の四国各県も同様だと思います。がんばれJR四国!
がんばっている高知市内電車です。