たかつ笑い亭

大阪で本格的な定席の寄席といえば繁昌亭だけ、他にざこば師匠がやっている動楽亭、落語は少ないもののなんばグランド花月や毎月1回やっている田辺寄席、島之内寄席なども定席に数えてもいいかも知れません。

東京では、新宿末広亭、池袋演芸場、上野鈴本、浅草演芸ホールとある訳で、その点上方落語は負けているかも知れませんが、落語会がいろんなところでかなり頻繁に開催されているのは大阪の方が優っているように思います。

たかつ笑い亭もそんなひとつですが、毎年1回の開催で、既に4回を数えるそうです。会場は、上六のたかつガーデンという結婚式場/貸会議室で、確か自分の弟の結婚式はココだったと記憶します。(だよね? >ゆっこさん)

桂福丸「米揚げいかき」、桂文也「親子酒」、妖怪人間ベロこと桂文華「阿弥陀池」、くまのプーさんこと笑福亭三喬「へっつい幽霊」という演目、若手ひとりに真打3人といった、ちょっと風変わりな構成です。

結婚式場だけに高座の後ろには金屏風がでで~んと、何枚も並べてあります。臨時にしつらえた楽屋で、お囃子は大小の太鼓、鉦、三味線が揃っていて、盛り上げてくれます。

どれも良かったけど、文也さんの「親子酒」、酔っぱらいのオヤジ、息子、嫁さん、うどん屋のオヤジ、それぞれの演じ分けが際立っていました。

灘高、京大卒の若手、福丸さんがお茶子役までこなしていたのですが、落語もうまい。これからが楽しみな若手です。

年1回じゃなくて毎月やってほしいイベントです。