煮干しらーめん四代目玉五郎

概ね、食では大阪が東京に勝るのですが、ラーメン、そば、てんぷら、うなぎについては東京の勝ちだと思います。(あと、とんかつ、それからハンバーグ等いわゆる洋食系も…)

中でもラーメンについては大阪は全国的にも後進地帯でしょう。美味しいラーメン屋さんを見つけるのは至難で、ラーメン屋さんの絶対数も少なく、その分うどん屋さんがあります。

うどんも嫌いではないものの、個人的には、ラーメンの方が優れた食べ物だと思います。麺だけでとっても、小麦100%のうどんより、いろんなものをミックスするラーメンの方がお店の個性を出せるのは明らかだと思います。(うどん好きの方ごめんなさい)

スープにいたってはもっと大変です。11時半開店のラーメン屋さんでも仕込みは朝早くからやってます。そんな一生懸命のラーメン屋さんが東京だと街中にあるのですが、大阪では殆ど見かけません。

東京では、ちょっとした規模の駅だとどこでも見かける屋台のラーメン屋さんも大阪では見たことがありません。

他に美味しいものが多いから、消費者にラーメンに対するこだわりがない、ということなんでしょうか?

そんな大阪で、池袋を想い起こさせるラーメン屋が、鶴橋の「煮干しらーめん四代目玉五郎」です。つけ麺は店名通りの魚出汁がとてもよく効いたつけだれに極太麺がとても合っています。煮干しらーめんも関西では貴重なこってり系スープです。この味なら池袋に出店しても行列ができるレベルだと思います。

自分の行動範囲では、お腹がおもいっきり空いていてお金が無い時は、ごはんとキムチ食べ放題の博多ラーメン「金龍」、とんこつ、しょうゆ、しお、みそ、どれもよく工夫されていて、ボクシングの亀田ファミリー御用達の「黒門ラーメン」、飲んだ後にはバッチリの千日前「ゆずしおラーメン」あたりも捨てがたいのですが、やはり池袋のこってり系が身に染み付いてしまっているので、玉五郎がベストです。

煮干しらーめん四代目玉五郎、鶴橋の駅前です。

四代目ということで、どうやら本家は天満にあるそうです。でも天満に行ったら何もラーメン食べなくても、食べたいものいっぱいあるんですよね。そう考えるとやっぱり大阪の食の世界が勝ちということになりそうですが、今夜あたりは、池袋、麺屋武蔵二天のつけ麺か、神保町いもやのとんかつあたりが夢に出てきそうです。