セイタカシギと茶々
巨椋干拓地に再チャレンジ、今日は西側から、京阪八幡市駅でレンタサイクルを借りてアプローチ。淀川が桂川、宇治川、木津川に分岐するところ、宇治川と木津川に挟まれたエリアを東へ向います。
巨椋池の手前、久御山町にも広大な田園が広がっています。水の入った休耕田を見つけました。ケリがたくさんいます。向こう側奥の方に、他にも何かいそうなのですが、よくわかりません。
何のことはない、向こう側にも道がありました。シロチドリ発見。
チュウサギとコサギ。
巨椋干拓地に到着、前回も見た紛らわしい案山子です。と、その先、案山子ではなく、バーダーさんが並んでいるのを発見。
今日一番期待していたセイタカシギ、谷津干潟以来2回目です。
初見のコアオアシシギが2羽、結構レアな鳥だそうな。
セイタカシギとコアオアシシギ、ずいぶん仲がよさげ。
セイタカシギの美脚、セクシーですらあります。
ポーズはセクシーでも目はあどけない。
このピンクのツブツブ、田んぼの畦道や農業用水路にもいっぱいへばりついていました。スクリミンゴガイ(ジャンボタニシ)の卵です。侵略的外来生物ワースト100にリストアップされていて、イネの天敵。
稲穂から首を出しているダイサギを見ながら久御山の方へ戻ることにします。
久御山町に戻ってきて、古川という木津川の小さな支流を遡っていきます。久御山高校近くの休耕田に10羽くらいのイカルチドリ。
色んなポーズを楽しませてくれます。
上津屋の流れ橋、前回とは反対の木津川右岸からです。こちら側は橋のたもとへ下りることはできません。
もうヒガンバナが大輪を咲かせていました。
北側の第二京阪道路に沿った橋を渡って、左岸に回ってきました。橋の工事は10月頃からだそうで、その準備が始まっているようです。4月には車や自転車で河原へ入れたのですがロープが張られています。
河原を北へ進む舗装路があったので、進んでみると橋が封鎖されていて先へ進めませんでした。
河川敷の道の大きな水たまりでアオモンイトトンボ、漸く今年初めて会うことができました。
この北側にも河川敷の舗装路を延々と進んで行き止まりのところがあります。基本的には土手だけ進むとOKなわけですが、それだと小さな仲間たちになかなか会えません。
八幡市駅に戻ってきました。
APPENDIX
ウェブで見つけた巨椋池があった頃の古地図とGoogle Mapを重ねあわせてみました。
坂本龍馬や桂小五郎もよく利用していた三十石船は、伏見を出てから三川合流地点までの宇治川はかなり狭い水路だったようです。
その南側に広大な巨椋池が広がっています。セイタカシギに会った場所近くに古地図では三軒屋という村があります。宇治市三軒屋でググッてみると、三軒家というバス停がヒットしました。住所は残っていなくてもバス停が歴史を引き継いでいるんですね。
木津川河口は明治初年に付け替えられ、三川合流地点は3km程下流に移動しています。それまでの三川合流地点は淀駅付近で、ここに淀城がありました。京坂の人や物流の要となる場所に位置していた訳です。
淀殿(茶々)が淀城天守閣から眺めていた巨椋池は、彼女の故郷、長浜の琵琶湖を思わせるものだったでしょう。セイタカシギも今と変わらずいたはずです。淀殿の頃の淀城は、淀城跡公園の位置ではなく納所小学校の北、妙教寺付近に位置していたようです。三川合流物語というサイトにとても詳しく紹介されていました。
巨椋池周辺、何度も通うことになりそうです。