斑鳩から大和郡山
殆ど行ったことのないエリア、斑鳩の里をレンタサイクルで廻ってきました。
天王寺から大和路線の快速、奈良・高田行、前4両が奈良行、もちろんその先頭車両で出発!
法隆寺の門前近くで奈良交通のレンタサイクルを借りて、最初にやってきたのは竜田川、竜田揚げの語源になった川です。
竜田川土手の草生した公園でミドリヒョウモンを見つけました。
かわいそうに翅が欠けてしまっていますが、とりあえず飛翔に大きな影響はなさそうです。
今日は何度も、人家の軒先や、田んぼの中で、ハクセキレイを見かけました。
瓦の上はハクセキレイの幼鳥ですね。あどけなさいっぱいです。
何十年かぶりで、法隆寺、世界最古の木造建築に変わりありませんが、この間、世界遺産に登録されたのは変化です。
拝観料1000円はかなりお高いですが、大宝蔵院で百済観音や玉虫厨子等、国宝、重要文化財を拝観できるので、ナットクはできました。
ロングズームのカメラを手にして以来、仏塔のてっぺんの水煙がお気に入りです。通常ではよく見えないところまで繊細な意匠にこだわっているところに惹かれます。
法隆寺五重塔の九輪の根本に鎌が刺してあります。由緒ある落雷除けだそうです。
夢殿のてっぺん、これは水煙ではなく、露盤宝珠と呼ばれるものです。八角形の夢殿の形と併せ、何か天文学的な意味がありそうな形です。
法隆寺の北側から大和郡山、平城宮跡へと緑色に舗装されたサイクリングロードが続いています。
写真は富雄川の土手に沿ったところで、このような専用路は限られていますが、斑鳩から平城宮跡まで、ほぼくまなく緑の道が続いていて、分かりやすく走りやすいです。
富雄川土手のツマグロヒョウモン、この子も翅が大きく欠けてしまっています。鳥にやられたのかなぁ、どうしたんでしょうね。
法隆寺から大和郡山までノンビリ走って約1時間、郡山城の裏手でアキアカネ。
郡山城の本丸天守跡付近は整備中で、柳澤神社以外は立ち入り禁止になっています。郡山城は戦国時代に筒井順慶がこの付近を拠点に大和一国を平定、後に豊臣秀長が入城、大和、和泉、紀伊三カ国の中心となり、江戸時代には、柳沢吉保が入り、以降柳沢氏の居城となりました。
郡山城内にある郡山高校旧制郡山中学、私の祖父の母校です。玄関にお城の緑が綺麗に反射しています。
その脇にあった「金魚とこねこ」というとてもビジュアルで可愛い詩碑、森口武男という人は、当時の郡山中学の出身の著名な教育者の方だそうです。
郡山城と近鉄橿原線の線路を挟んだ郡山城ホールの生垣のアベリアが綺麗な花を咲かせていました。
そこへやってきたのが奈良交通の復刻塗装バス、この1台しかないらしく、かなりラッキーです。
そこにアゲハがやってきて、かなりいい感じに撮らせてもらいました。
ちょっと寄り道して帯解へ向かいます。
関西線の快速を眺めてる鉄ちゃんのダイサギ君がいました。
アオモンイトトンボとハクセキレイ。
金魚の養殖池で金魚色したショウジョウトンボ。
帯解付近の町並み、向こうの方には若草山。
帯解には祖父の実家がありました。つまり自分の中にはこの付近の血が1/4流れている訳です。
ごく小さい頃、この付近で野壺にハマった記憶が鮮明に残っています。帯解訪問はたぶんそれ以来です。
桜井線の帯解駅、奈良から2つ目ですが、鄙びてます。
安産の腹帯で有名な帯解寺、人が写らないように撮ったのですが、たくさんの妊婦さんカップルがお参りに来ていました。
うほっ、チェリオの自動販売機がすごい品揃え!悩んでチェリオパインサイダー(下段右から5番目)を選択、とても美味しかった。
田んぼの中の道から桜井線の105系電車。
郡山へ戻り、西大寺到着、自転車を返す期限まで少し時間があったので、平城宮跡北側にある水上池のケリを見に行ってきました。
平城宮の端っぽあたり、モズが夕陽に輝いていました。