京の鳥見

先週の比叡山に対して今度は京都の町中で鳥見、まず京都御苑に行ってみました。

江戸時代まで公家の屋敷が並んでいたところが、広大な公園になっています。京都のど真ん中にあるのに京都御苑に入るは初めてです。とにかく広い!

京都御苑は環境省の管轄ですが、中央にある京都御所や仙洞御所は今も宮内省が管理していて普段は入ることができず、門のところでは皇宮警察のパトカーがガッチリガードしています。事前の申込や、期間限定の一般公開で入れるそうですが、春の一般公開はちょうど終わったばかりでした。入れないだけに、周囲よりも御所の中からトリの声がよく聞こえてきます。

御苑西側にある、蛤御門です。150年前の禁門の変、そんな昔のことじゃない、と感じます。

どこもかしこも黄色い花が満開

都の歴史を見てきた巨木

堺町御門から入って左回りに苑内をほぼ一周、宗像神社の野村もみじと新緑のコントラストが見事。

ここでようやく今日はじめてまともなトリの写真が撮れました。珍しくないけど、ダンディで歌のじょうずなシジュウカラは大好きです。

五摂家のひとつ九條家屋敷跡、九條池でアオサギがいました。一幅の日本画みたいです。

堺町御門を出たら嵐山行きのバスがやってきたのであまり考えずに乗ってしまいました。

嵯峨野の常寂光寺というお寺が鳥見によさげで行ってみました。鳴き声は結構よく聞こえるのですが、姿は発見できず。

大変結構な嵯峨野の風景、でも鳥見スポットという感じではなかったです。

嵐電に乗って市中に戻ります。

運良くモボ501型とモボ101型のコンビがやってきました。観光シーズンしか見られない2両編成です。帷子ノ辻で乗り換えの際、写真を撮っていたらほぼ同時発車で北野白梅町行も行ってしまいました。接続が改善されたのはいいですが、鉄ちゃんとしてはもう少し余裕とって欲しいところです。

北野線の坂道は風情があります。

京都府立植物園へやってきました。小学校の遠足か、学生の時のデートで来た記憶があるのですが、いずれにせよ、何十年かぶりです。

長居植物園より植物園としての規模はふた回りくらい大きく、またテーマパーク的な長居に対してアカデミックな色合いも濃いです。個々の植物の説明とかも丁寧。

ただ、真ん中に池があって、自分の現在地がわかりやすい長居に対して、ここでは自分がどこにいるのかすごく分かりにくい、傾きつつある太陽の方角が頼りです。

ちょっと失礼して覗き見させていただきました。緑の色合いの変化がとても素敵な作品です。

またまた、もうあきらめかけた頃、ようやくコゲラ君にあう事ができました。トントントンという音で、ここにいるよと教えてくれるます。深い森の中じゃなくて、園内中央のレストランとかがあるすぐ近くなのが不思議です。

植物園を出て、鴨川沿いを歩くことにします。

ずぶ濡れのムクドリ君、どうしたんでしょう。

セグロセキレイがいっぱいいました。自分は初めて見るトリです。

土手に腰を下ろしてずっと眺めていました。岩から岩へ飛び移るのですが、上空へ飛び上がったら、真下に猛スピードで垂直降下、地面すれすれで急制動をかけて着地します。ものすごい運動能力です。

羽繕いするセグロセキレイ、セグロセキレイのカップルも、背中の色がグレーなのが♀。

※4/30追記:改めてじっくりチェックしてみると、上掲4枚中、カップルの写真はセグロセキレイ、それ以外はハクセキレイのようです。すごくよく似ているのですが、顔が違います。カップルの♂は頬の部分まで黒いのですが、他の3枚は白く、かなり印象がことなります。

長居公園で見つけたハクセキレイがグレーだったので、羽の色の黒とグレーの違いがセグロセキレイとハクセキレイの違いだと思いこんでいたのですが、長居公園のは冬羽だったようです。この微妙な違い、ますます鳥見にハマりそうです。

同じ日の写真に他に2枚、頬の黒いセグロセキレイの写真があったので、追加して貼っておきます。

ウとアオサギのツーショットとコツコツやってるコサギ君

飛翔する直前のアオサギとまったく物おじしないダイサギ

鴨川の鴨、マガモのカップル、まさに鴨川の主の風格があります。

出町柳上空を何十羽ものトンビが舞ってました。猛禽がこんな町中にいるワケです。

叡電駅前の電線にツバメ見て、満足して帰ることにします。色々回ったけど、鴨川が一番面白いです。京都市民がうらやましくなりました。