阪堺電車ダイヤ改正での心配

3月1日に阪堺電車がダイヤ改正だそうです。

堺トラムが天王寺乗り入れ、第2編成(紫おん)が登場

嬉しいニュースである一方、この記事によると堺トラムは2015年までに合計3編成導入、結果、やはりモ161形が3両廃車されるらしい。10両あるモ161形の内、モ167が既に以前から休車状態なのですが、この他にあとまだ2両が廃車になりそうです。お正月の大増発で見かけなかったモ163とモ172がヤバそうな気がします。心配です。

まぁ、それでも一気に新車が導入される訳ではなく、モ161を含めモ161形7両はまだしばらくは日本最高齢電車として活躍してくれそうです。冬場だけですが。

ところで天王寺駅前のあべの筋拡幅、阪堺電車の軌道移設ですが、2014年度中の移設完了が予定されているという記事もありました。現状では天王寺駅前電停は堺トラムだと1編成しか入線できないはずです。ということは、2編成が入線できないと運用できないお正月の大増発で堺トラムを使えるようにするには、年内にも移設完了するのではと予測されます。写真は3ヶ月前のものですが、現状もそんなに進捗している感じはなく、これも気になるところです。

2件のリンク先記事はこちらのブログからです。自分と同じような心配をしているブログ氏に共感、歩道橋からの接続やエレベーターの設置も予定されているといった貴重な情報も提供されていました。超低床の堺トラムがバリアフリーになっていない天王寺駅前に乗り入れて、そのまま放置する訳には行かないですよね。

住吉公園行をあびこ道行に変更

これで朝ラッシュ時を除いて住吉公園駅には電車は来なくなります。わずか50m程のところに住吉鳥居前電停があるので不便にはなりませんが、趣きのある頭端式3面2線の住吉公園駅、廃墟になってしまわないか心配です。ただお正月には折り返しのために再利用されるのではないかと推測しています。

恵美須町-あびこ道は大幅減便

現状の12分間隔が20分間隔に、つまり40%の減便です。確かに上町線と比べると格段にお客さんが乗っていません。

元々阪堺線は恵美須町-浜寺公園なのですが、2009年から運行系統が変更され、もともと高野線だった南海汐見橋線みたいに支線のような存在になってしまったようです。

この区間、新今宮から住吉大社までの南海本線と、わずか100~300mくらいの範囲で並行しています。そのちょっと西側には地下鉄四つ橋線もあって梅田まで直通しています。減便されて困る人は多くなさそうです。

先行きが心配になるこの減便ですが、何かとモノ持ちのいい南海グループだけに、平野線のように地下鉄谷町線と阪神高速に置き換える、といった積極的な理由がない限り、汐見橋線のように細々と残るのでは、という気がします。

恵美須町駅構内に昔ながらの喫茶店があります。ここで電車を眺めながら飲むコーヒーが大好きなんですが、モーニングセットの向こうのモ170が乗客ゼロで出発して行ったのを見てしまいました。その次のキン肉マン電車も5人程でした。

西成区縦断路線ですが、下町風情だけでなく、上町線神の木と逆に高野線をアンダークロスする天神ノ森東玉出間、その近くのレンガ造りの変電所、日本キリスト教団玉出教会、と色々趣きのある沿線でもあります。

今池から聖天坂までの長~い直線区間や、木陰の天神ノ森、白線だけの東玉出上りホームとか、面白いところがまだまだあるのですが、適当な写真がありません。減便される前に行って来よっと。