カワサキワールド

Kawasakiブランドというと真っ先に思い浮かぶのはオートバイですが、オートバイだけじゃなく航空機、鉄道車両、船舶、工場プラント、産業用ロボットまで製造しているのが川崎重工です。その川崎重工の企業ミュージアム、カワサキワールドという博物館が神戸にあります。その存在すらぜんぜんしらなかったのですが、過日有馬温泉に行った時、鈴蘭台駅の看板で見かけたのを思い出して訪ねてみました。

ポートタワーの向かい側、神戸海洋博物館の中に併設されています。最初に社史を紹介するコーナーがあります。初代社長が松方幸次郎という人で、写楽、北斎から、ゴッホ、ルノワールまでカバーする、あの松方コレクションが川崎重工の社史のひとつとは知りませんでした。

その社史紹介コーナーに歴代の製品紹介パネルといくつかの模型や実物が展示されています。元々造船会社ですが、ものすごく多角化していて、とてもひとつの企業とは思えないです。

戦前は空母(瑞鶴)から扇風機まで製造していました。

川崎重工製品の紹介、海上自衛隊「おやしお」、C62、D51、0系、100系、N700系、さらには、YS11、旧陸軍戦闘機「飛燕」、満鉄「あじあ号」パシナ、隅田川の永代橋、明石海峡大橋・・・、スゴすぎます。

つづいてオートバイの紹介コーナー。自分は全然わからないのですが、バイクマニアにはたまらないでしょうね。

これ、カリフォルニア・ハイウェイパトロールのジョン&パンチが乗っていたやつでは?

その奥には0系新幹線!晩年まで山陽新幹線で活躍したR18編成1号車の前半分です。

座席は晩年のタイプですが、懐かしさたっぷりです。ちなみにこの車両、トミックスでNゲージ化されています。

運転席にも入れます。初期タイプの転換式シートがベンチがわりに置かれてました。

KV-107II型ヘリコプター。アナログ計器や機器がびっしりのコックピット!

大型HOレイアウトもあります。

この他に巨大マルチスクリーンでの製品紹介、進水式の様子や新幹線の製造工程が勉強できるようになっています。進水式のビデオはちょっと涙がでるくらい感動ものでした。

企業ミュージアムならタダでもいいのでは、と思ってしまいすが、海洋博物館と合わせて500円はナットクです。日本の技術ってスゴイって素直に感動させてくれます。

海洋博物館を出たところに神戸港震災メモリアルパークとして、メリケン波止場の一部が19年前のままの状態で保存されていました。

その向こう岸には海王丸の美しい姿が。