南海高野線を満喫
念願の高野線紀伊神谷駅に行ってきました。1日の平均乗降客数29人、南海電鉄全駅で最も少なく、付近には民家もない秘境駅です。
なんばから極楽橋行急行に乗車、このまま紀伊神谷に行くこともできるのですが、2300系電車に乗りたかったので橋本で下車、ちょうどこのあとに天空もあったのですが、すでに満席。天空を見送ってから、紀伊神谷にはホント何もないとの情報を得ていたので、駅の近くに見つけたパン屋さんで食料調達しておきます。
駅に戻って10:58の極楽橋行各停を待っていたら、2線しかない南海橋本駅(1番線から3番線はJR和歌山線)、この時間帯すごい運用をしていました:
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10:44 4番線になんばからの特急こうや、5番線に極楽橋からの橋本止2300系各停が同時に到着
特急こうやは前4両と後ろ4両に切り離され、2300系の各停は座席の方向転換 - 10:49 4番線の前4両特急こうやが極楽橋へ発車、後ろ4両は折り返しなんば行特急りんかんになってそのまま待機
- 10:51 5番線の2300系が回送として極楽橋方面へ発車するもすぐ本線上で折り返し、4番線に転線、待機している特急りんかんの極楽橋寄りに停車
- 10:53 5番線になんばからの橋本止急行が到着
- 10:58 急行からの乗り換え客を受けて極楽橋行2300系発車
- 11:06 4番線のなんば行特急りんかんが発車
橋本はなんばからの平坦区間(それでも紀見峠越えがありますが)と山岳区間のジャンクションになっています。山岳区間に乗り入れることができる車輌や編成が限られるため、こんな複雑なことが行われる訳です。
2300系は山岳区間専用車輌で、橋本-極楽橋間だけで運用されています。西武池袋線で飯能-秩父間専用の4000系と似た運用です。4000系がボックスシートであるのに対して、2300系は転換クロスシートです。特急料金の要らないクロスシートの電車には目がない自分、紀伊神谷だけでなくこの2300系乗車も今日の目的です。
4両編成先頭車のかぶりつきをゲット!座席は先頭部分以外は関空快速みたいな2列1列になっています。車内の中吊り広告は全国登山鉄道パーミル‰会の各鉄道紹介です。ドアの上の路線図も標高入の専用バージョン。
橋本を出ると曲線がきつく、スピードはグンと遅くなり、紀の川を渡ってしばらく紀の川と並走、九度山を過ぎると森の中に入り、勾配も急になってきます。
高野下に到着、列車行き違いのため5分ほど停車します。
発車までホームに降りてみました。静謐な山に囲まれ、空気感の違いが感じられます。古い駅舎、待合室、構内踏切、ホームのベンチ、昭和がふんだんに残っているメチャ魅力的な駅です。
高野下から下古沢までは動画でどーぞ!
さらに山深く入って行きます。この短い石積みのトンネル、サイコー。
紀伊神谷到着、あとひと駅極楽橋までこの2300系に乗って行きたいのをガマンして下車しました。もう一人下車した人がいました。かなりキツイ曲線上に設置された駅なので、ホームと電車が20cmくらい離れています。
1日の平均乗降客数29人でも有人駅で、自動改札機、結構清潔なトイレもあります。1日30本近い電車が停車するのは明らかに過剰サービスですが、駅としてよりも信号所的役割が大きいかと思われます。
スイスのレーティッシュバーンや箱根登山鉄道もそうですが、山岳鉄道には赤がよく似合います。
ホント駅の周りには踏切以外何もありません。電車を俯瞰できるところがないか、山の方へ登ってみることにしますが、続きは後編で。