鉄分たっぷりの米子駅

大阪から松江へは、日本交通の高速バス米子線利用が便利です。

大阪-松江の高速バスは梅田発着で、新大阪、千里ニュータウン経由、松江まで4時間40分に対し、なんば(阪神高速と直結するOCATのバスターミナル)発着で寄り道せずに米子まで3時間30分、JR山陰線の普通列車で米子-松江が約30分です。

特に自分の場合ミナミの住人なので、地下鉄乗ることと、阪急三番街の奥の方にあるバスターミナルまでの距離を考えると、1時間以上の差が出てコストは同じです。

ということで、米子駅をよく利用します。駅周辺は松江と比べると人通りも活気も少ないのですが、米子は昔から交通の要衝、かつての米子鉄道管理局はJR西日本米子支社となり、今も鉄ごころを刺激する要素がたっぷりです。

米子-西出雲間の山陰線は電化されていて伯備線の電車が乗り入れます。写真はJR西日本の山陽色ドドメ色に塗られた、中間車改造のクモハ、かなりブサイクですが、中は昔ながらのボックスシートになっていて旅情があります。

安来駅から相客になったバッタ君です。ちなみに伯備線の各駅停車に米子発11:03、なんと播州赤穂行きというのがあります。これに乗れば新快速乗り継ぎで17:43に大阪着です。一度試してみたいなと思っています。

構内に停車中のDD51、カッコいい! 調べてみると、このDD51 1109号機は宮原総合運転所(新大阪の西側にある車庫)所属です。貨物用ではなく、何かの臨時列車を牽引してきたものと推測。

除雪機DE15、前後のラッセル車と3輌セットです。まだ冬支度は早いので、甲羅干しといったところでしょうか。

出番を待つ気動車たち。タラコ色(国鉄時代の首都圏色)は山陰ローカル用のキハ47系、ピンクは同じキハ47系の「ねこ娘号」、黄色い帯は特急「スーパーおき」のキハ187系、右端の赤い帯は快速「アクアライナー」用のキハ126系です。

右手奥には扇形庫、その手前にはターンテーブルが現役!

ホーム側から見た駅、風格たっぷりの駅です。かつて特急「出雲」や「まつかぜ」の長大編成が乗り入れていた頃のままの雰囲気が残っています。

駅本屋よりの短いホームは境港線専用で、境港出身の水木しげるにちなんで、めいっぱい鬼太郎ワールドになっています。

米子駅はこのホームでは「ねずみ男駅」、本来「0番線」ですが「霊番線」と呼ばれます。

ちょうど列車が入線してきました。「目玉おやじ号」です。

車内も凝ってます。JR四国の「アンパンマン列車」やANAの「ポケモンジェット」より凝ってます。扇風機が残されているのも嬉しいです。

トイレの壁まで鬼太郎!

特急「やくも」、現在米子駅の最主力商品ですが、対大阪だと新幹線乗り継ぎでも高速バスには料金、時間ともに太刀打ちできません。対東京、名古屋がメインではないかと思われます。それでも国鉄時代からの古い振子電車をリニューアルしたもので、近々に車輌の置き換えはマストでしょうね。「くろしお」や「こうのとり」の287系が順当なところでしょうが、できれば山陰を意識した新型が欲しいところです。

駅の外にも銀河鉄道999のでっかいモニュメントが建っています。10階建てのビルぐらいあります。交通の要衝として鉄道関係者の住民も多いのでしょうね。

駅の中の小さな本屋さんに、意外なくらいの品揃えの鉄道本コーナーも設置されていました。