大正区の渡船

プリンセス・トヨトミに書かれていた大正区の渡し船、早速行ってきました。

大阪市には8箇所の公営渡船があって、その内7箇所は大正区にあります。

都心から一番近い落合上渡、一番距離があると思われる千歳渡、最後に千本松渡の3箇所の渡船に乗ってきました。

なんばから落合上渡船への途中、岸里玉出で書いた、都会の秘境駅、木津川駅へ寄ってみました。

周りには木工所とか工場がある他、空き地が広がるばかりのところに廃墟同然の駅がありました。これでも30分に1本、2両編成の電車がやってきます。上下の本線の他、側線まであります。かつては貨物の取扱もしていたようです。

人っ子ひとりいない中、ねこちゃんだけがいました。

木津川水門、かなりの迫力です。この少し南側に落合上渡船がありました。

堤防を超えて艀へのスロープを下り、船に乗り込むとこんな感じ、椅子も何もありません。

乗っている時間は3分程度、大正区側に到着。上の建物がスタッフの詰所になっています。

そのまままっすぐ進むと、そこそこ大きな千島公園があって、その中に標高33mの昭和山(しょうわざん)があります。地下鉄建設の残土でできた山だそうです。昭和山を下りると千島ガーデンモールという郊外っぽいショッピングモールがあります。ホントにここは大阪?という感覚になってきました。

千島エリアから西へ向かうと大正区のもう一つの中心、鶴町エリアに繋がる千歳橋があります。写真でもわかるように人も渡れるようになっているのですが、このスロープを登って下って、というのはどう考えても大変、そこで渡船が現役で活躍している訳です。

落合上渡船と違って、川ではなく港を横断、距離的にも結構あって、大好きな香港のスターフェリーの半分くらいの距離はあるでしょうか。周りもずっと広々としていて、海を感じさせてくれる渡船です。

鶴町側に到着、通勤通学、買い物に大活躍、乗客は100%自転車です。

鶴町はなんばからバスで15分くらい、この辺りは地下鉄がないので、本数も多いです。この先にはIKEAもあります。

鶴町から東へ向かうと南恩加島、その先にループ橋の千本松大橋、この真下の千本松渡で帰ります。

どの渡船も無料、それぞれ二人ずつのスタッフで運行されています。

渡船というと、矢切の渡とか観光用のイメージが強いですが、この大正区の渡船はバリバリの現役、それも地元の人たちにめいっぱい活用され、愛されているのが分かります。

ぜひ自転車で訪ねて欲しい、大阪の超オススメスポットです。