夏の終わりの17km
今日こそ5;50の和歌山市行急行、と勢い込んでウチを出たものの1Fまで下りた時点で帽子を忘れたことに気づき、結局6:10の空港急行です。
4番線に6000系6023編成4連+2連。つい先ごろ6005編成が運用離脱、6001編成は登場時の無塗装に戻され現在は出番待ちのはず。4連の6000系で現在運用中はこの6023編成1本だけになります。
10月から運賃改定だそうです。4月の近鉄の値上げのようにえげつないものじゃなくて一安心。
樽井では下りず男里川を渡ります。尾崎でも下りず鳥取ノ荘を過ぎると車窓に海が広がります。
箱作
今日はちょっと趣向を変えて箱作駅、たぶん初めて下りる駅です。上下線別々の駅舎があってトイレも上下線それぞれに整備されていました。駅をまたぐ陸橋にはエレベーターも設定されているもののすぐ近くに踏切もあり、ほぼ完璧なバリアフリー。瀟洒な駅舎に陸橋が重くのしかかるような感じですが、昔の岸和田駅を彷彿ともさせます。
駅から5分ほどで海が見えてきました。この景色かなりいい感じです。
箱作の海岸です。道路を赤いカニが駆け抜けて行ったのを探してみるとコンクリート堤防の隙間にアカテガニ。
ニャンコたち。あともう一匹いました。
電線のツバメと電柱のウミネコ。
Fedex B767の右下、男里川河口からは見えない神戸長田の高層ビル群が見えます。
箱作漁港ではなく下庄漁港です。阪南市の前身の南海町は尾崎町、西鳥取村、下庄村が合併してできたそうです。箱作は下庄村の村役場があった大字です。
海に流れ込むきれいじゃない川は茶屋川、ヘドロのような河原にキアシシギ。
今日の目的地、茶屋川河口西側の箱作自然海岸です。大阪湾に残された唯一の自然海岸と紹介されていたのを見てやってきたのですが、砂浜は黒く、正体不明の何かが周囲を覆っていてきれいな浜とは言い難いのですがイソシギが3羽いました。
自然海岸の西側から、せんなん里海公園へ抜けられそうなのですが、雑草が生い茂り藪こぎすることになりそうなので引き返して回り込むことにします。
茶屋川に戻るとボラの稚魚たち、さらに50cmクラスのボラが4匹。水清ければ魚棲まず、ということのようです。
せんなん里海公園
初めてやってきたせんなん里海公園、箱作海水浴場ぴちぴちビーチ、箱作自然海岸と隣接しているのに海も浜もきれいです。まだ8時を回ったばかりなのにもうBBQで盛り上がっているグループがいるものの浜辺はひっそり。
浜辺の真ん中にさとうみ磯浜、男里川河口の石積堤防に使われているのと同じ赤い石の岩場です。
タイドプールエリアへ行ってみます。潮位表も掲げられていて、現在の潮位は56cmくらいも今日の干潮のピーク。
透明度がかなり高いさとうみ磯浜の入江、よ〜く見ると色んな生物が。見慣れない模様の魚はコトヒキの稚魚と思われます。
赤い岩にヤドカリたち。先端のタイドプールエリアは柵で囲われていて入れません。どうやら自然観察会とかを開催されている時に申し込む必要がありそうです。
タイドプールは磯だまりではなく、まさしくプール形に作られています。
Fedex MD11がアプローチしてきました。さとうみ磯浜西側にも透明度の高い入江。標識はないもののここまでが阪南市、ここから西側は岬町になります。
何気なく水の中を撮ったらヨシノボリらしきが写ってました。タイ・アジアX A333です。
海水浴場のスピーカーにイソヒヨドリ♀。さとうみ磯浜西側は淡輪海水浴場ときめきビーチ。
浜辺の向こうのスタジアムは潮騒ビバレー、国内唯一の常設ビーチバレー競技場だそうです。
見覚えのある青い魚、ウルメイワシです。ビーチバレーやビーチテニスをしている人はかなりいるものの海水浴は僅かです。子供の頃の自分だと殆ど手つかずの宿題で途方に暮れていた夏の終わり、同様に宿題に追われているため海で遊んでいる子どもたちが少ないのかと思いきや、大阪市の場合もう夏休みは8月24日で終わってました。
せんなん里海公園約の西端、中央にぽっこりと見えるのは大和葛城山のようです。
淡輪駅にたどりつきました。石の改札口ラッチが残されています。自動改札機もかなり年季の入ったタイプ。
まだ10時になってませんが、ここまで14000歩、9.4kmと十分に歩いたものの、帰るには早すぎます。
いつもの場所
車窓からせんなん里海公園、さとうみ磯浜が見えます。とりあえず尾崎で下車、強い泉州弁が飛び交ういつもの喫茶店でモーニング。元気が戻ってきてまだ歩けそうなので、男里川河口へ向かいます。
実は、昨日見たYouTube、【超過酷】東京から大阪歩いてみた。東京→大阪550km徒歩旅Part.1に刺激を受けた次第。新幹線でも飛行機機でも青春18きっぷでも夜行バスでもなく何と東京駅から大阪駅まで11日かけて歩いてます。路線バスの旅とかの旅番組よりよほどリアリティのある動画に惹き込まれPart.8まで一気に見てしまいました。毎日平均50km、江戸時代の東海道では江戸日本橋から京都三条大橋まで2週間、1日35kmほどが平均だったようなので、それよりずっと速いです。
石段の浜に到着、入道雲が美しい。キアシシギがまだ眠たげです。
11:22、この前と同じ場所の写真も影が半分。浜辺にもキアシシギ。
スナガニの数がかなり増えてました。
5mくらいまでそーっと近づきます。
ずっと潮騒とイソヒヨのさえずりがBGMになってます。
砂浜に腰を下ろしてスナガニ視点動画です。自分の巣穴に引っ込むとは限らず、誰が掘ったか分からない手近な穴に引っ込み、既に誰かが中にいれば揉めているようです。
動画後半、脱皮したばかりの子が自分の体と同じくらいの砂を掘り出して運んでます。
ピントが合ってないのが残念ですが鮮やかな赤い子、それに赤くない子。
炎天下の砂浜に20分くらい腰を下ろしてスナガニを観察してました。漸く砂を払って立ち上がった自分です。
堤防側から一面砂団子のスナガニを俯瞰。
キアシシギがやってきました。カニ自体はキアシシギの好物ですが、スナガニを襲うことはないようです。
ハクセンシオマネキエリアは潮位が高く水没してます。波がカーブして打ち寄せていました。
離陸の向きが変わりました。タイ国際航空のB777。
浜辺にがっしりと茎を張り巡らせたハマゴウ。
河口のウミネコたち、幼鳥が多いです。
潮位が高く右岸河口先端が途切れ島になってました。
右岸の水辺にイカルチドリ。
天下茶屋で途中下車してトイレに入ると真っ黒な自分がいてびっくり、餃子のマイケルでプファー。阪急5300系で帰ります。
昔と変わらない濃いめの木目調デコラ板とオリーブグリーンの座席、アルミの鎧戸、速度計だけがデジタルになっているもののいかにも昭和な運転台。
26,000歩で17km、iPhoneヘルスケアの自己記録かと。さほど足は痛くないです。