万博公園の6月

雨が降ってもハズレのないアジサイ、今週は万博公園へ向かいます。

今日も阪神スナックパーク、まだ食べていなかった中華そば、ほぼ東京しょうゆラーメンです。自分史上至高のラーメン、大昔我孫子市に住んでいた頃、北柏駅前で屋台を出していた親父さんのラーメンに近い味で気に入りました。スープはいい感じですが、麺はもう少しカタ麺がいいかも。チャーシューを舌にのせるとトロけるのもグッドですが、北柏は脂身だけでなく赤身の部分もトロけた記憶があります。それと海苔はもっと大きいのが欲しいところです。ラーメンができるまで、親父さんが引き出しから具をだしてのっける様子を眺めながらゆで卵の殻をむいていたのが昨日のように思い出されます。それくらい好きな屋台のラーメンでした。

万博公園へのルート

いつものように阪急千里線で山田駅じゃなくて、JRの快速電車で茨木へ。JR茨木駅から近鉄バス24系統、阪大病院・阪大本部前行のEVに乗車。阪大キャンパスから引き返して万博周回道路を周回する1時間に1本の25系統を含め土日でも15分ヘッドと便利です。

向こうのバス乗り場には100系統エキスポシティ行の近鉄バス。調べてみると土日祝日のみ30分ヘッドで運行されていて、記念公園南口、万博記念公園駅を経由して、阪大キャンパスに入らず周回するコースと分かりました。エキスポシティというバス停は無いものの、エキスポシティの中を走っています。廃止された阪急バスの100系統と同じ系統番号ですが、代替として新しく運行開始したのではなく、以前から走っていたようです。

24系統は周回道路に入り、日本庭園前バス停に停車して、周回道路の内側、中国道沿いの中央環状線に入り、右手に太陽の塔。

モノレールの真下を走り、万博周回道路に戻ります。2.5km、4分間無停車で記念公園西口に到着。周回道路は一方通行なので、JR茨木駅から来る時は毎時6本、帰りは100系統2本と、25系統1本だけになってしまう妙なバス停です。ちょっとググっただけではなかなか分からない判じ物の路線バス運行ルート、がんばって解読しました。

向こうに見える跨道橋の左手が自然文化園西口、つまり橋の上はもう万博公園の中です。梅田から万博公園へ行く場合、千里中央からモノレールで万博記念公園駅がおそらくデフォルトですが、大阪メトロ、北大阪急行、大阪モノレールと乗り継ぐので630円かかり、万博公園西北端にあるあじさい園へは、2kmくらい歩くことになります。阪急千里線の山田駅から歩くと280円しかかからないもののあじさい園まで2km弱、途中坂道もあるのがちょっと憂鬱。今日のJR茨木からバスで記念公園西口へのルートだと大阪駅から450円、800mほど気持ちのいい森の道を歩くだけです。

あじさい園

あじさい園への森の道、英国館跡で見かけないシジミ蝶が花を抱え込んでいました。翅を開くときれいな青紫、ムラサキシジミです。

松の池の手前、ドクダミに囲まれた見かけない花。生態系被害防止外来種のワルナスビです。有毒で鋭い棘を持ち農作物の連作障害や家畜の被害を与え、除草剤も効きにくく駆除も困難、プチトマトに似た実をならせ子どもたちが間違って食べかねない危険もあります。発見した牧野富太郎博士によりワルナスビと命名されています。スーパーマリオのワリオを彷彿とさせる、牧野博士のネーミングセンスです。

あじさい園に到着。30品種、4000株だそうです。園の中央に大きな水瓶が置かれ、最近流行りの花手水が演出され摘み取られたアジサイの花がびっしり浮かんでいるのですが、ここでは余計かと。

白いヤマアジサイ、ヤマアジサイとガクアジサイの違いは微妙です。

ガクアジサイタイプもガクが八重で多弁、おそらくダンスパーティという品種です。

ガクのグラデーションが美しいベニガク。

園のすみっこの品種紹介、ルートマップに書き込まれた品種名に対し品種紹介は7種類だけだとよく分かりません。

大輪で純白のアジサイ。狭義のアジサイ(ホンアジサイ)は原種ガクアジサイを品種改良したものだそうです。これまでアジサイの一部がガクアジサイと思っていたのですが、ガクアジサイの一部がアジサイということになります。

ヤマアジサイ・クレナイと濃い赤紫のアジサイ。

iPhoneでおしべが伸びてきたガクアジサイのどアップ。接写でもよくピントが合うものの発色はイマイチ。

三角錐はカシワバアジサイ。小さな白い花の密集、これは分かります、アナベルです。

ビオトープ

春の泉で交尾中のアメンボウ、水面に映ったのも含めて12本以上足があるように見えます。アメンボウも♂より♀が大きいです。

手前のアジサイをボカして太陽の塔。

ホシミスジが葉っぱに止まってじっくり撮らせてくれました。水鳥の池にはスイレンがびっしり。

スイレンの透明感のある白が美しい。ショウジョウトンボがやってきました。

みずみずしいツユクサです。真上を見上げているシジュウカラは何を探しているのかな。

ここへ来るのも今日のお楽しみだったビオトーブです。ちらほらカキツバタが残っています。後ろの円筒形のは花が落ちた実です。

木の桟橋に仲良く並んでいたシオカラトンボとショウジョウトンボ。

茎の途中からポコっと咲いてる何か、カンガレイだそうです。ニホントカゲが登場。

いつものようにけやきの丘(サンヨー館跡)の喫煙コーナーで一服、ツバメシジミとヒメアカタテハです。

お腹が減ってきました。万博公園内のレストランはどこも高く、園内にコンビニも無いので、いつもはセブンイレブンでサンドイッチを買ってくるのですが、今日は来るルートを変えてしまったので買いそびれてました。みんぱくのレストランに入り一番安いカレーライスにしました。レジ脇の大きなタッチパネルで注文して適当な席に座ると、今どきのファミレスよろしくロボットが運んで来るのですが、フロア係の人が客の座った席を確認してオーダーと関連付ける手入力の処理が必要なはず、何か中途半端な省力化です。それに追加注文はとても面倒なシステム、コスト削減はできたとしても売上アップにはつながっていないかと。入ったことのないみんぱくを見学してみようかと思ってはいたのですが、高いカレー代の分の節約と、日本庭園をじっくり歩く元気を残しておきたいので今日は止めておくことにしました。文化人類学より生物学に惹かれる自分です。

日本庭園

せせらぎにガクアジサイ。せせらぎをボカしてガクアジサイを撮ってみました。

もう1枚ガクアジサイ。ベニシジミが足元に下りてきました。

深山の泉に到着、聞き覚えのある鳥の声が聞こえてきて期待が高まります。珍しく岩の上にカルガモ。

カルガモの向こうに期待通りカワセミ君登場、カルガモを抜けて上手くピントが合ってくれました。

その向こうの岩にもう1羽、こんどはピントが合わず♂♀も確認できません。

連射に切り替える時間も無かったのですが、それでもえらくいい感じの1枚が撮れてました。

ぽつんとシランが一輪、こんな綺麗な花とは気づきませんでした。いっぱい咲いているより、ぽつんと咲いている方が美しさは際立つようです。白いきのこはGoogleレンズでも判別できず。

花しょうぶ田

日本庭園東端の蓮池へやってくると池の周囲を囲むハナショウブがバッチリ見頃、花しょうぶ園じゃなくて、花しょうぶ田(はなしょうぶた)だそうです。

気品ある紫は「古希の色」、古希を迎えてもかく凛々しくありたい。

花しょうぶ田のマップ、100品種ほどあるそうです。白い裳裾の着物姿は「出羽の里」。

おひさまマークのキハナショウブ、ハナショウブとキショウブの交配だそうです。

清楚な白いハナショウブは「朝霧」

涼しげな浴衣のような「東鹿子」。ハンゲショウも葉っぱを白くしていました。

蓮池にはオオイトトンボ(クロイトトンボかも)。

大好きなコウホネです。

オオイトトンボと今日は何度も会ったショウジョウトンボ。

日本庭園東端の出口専用回転ゲートを抜け、日本庭園バス停から帰ります。彩都線のモノレールがすれ違うところです。

公園東口駅前広場の自販機で買った三ツ矢サイダーはシャリシャリに凍らせてあり、疲れが吹っ飛びました。

JR茨木駅に戻ってきました。近鉄バス、京阪バス、阪急バスが並んだところです。

曽根崎のYAMATOでプファー、やはり三ツ矢サイダーより美味い。写真は2杯目のハーフ&ハーフです。若い人たちより、おっちゃんたちや、じいさんたちの方がかっこよく見えるイングリッシュパブ風のお店です。