波千鳥

2週間前に行ったばかりですが、キアシシギはまだとしてもチュウシャクシギやメダイチドリが到着していることを期待して男里川河口へ向かいます。

上本町から難波までLCカーの快速急行三宮行、このまま西宮まで乗って香櫨園浜にしようかと一瞬夙川の川面が目に浮かんだものの、やはり予定通り南海に乗り換えます。

難波駅4番線にラピート転用の泉北ライナー、片開きドア2段窓の6000系とツーショットです。昨年6月に脱線事故を起こしたこうや号30000系30001編成の代走で泉北ライナーに運用されているラピート50000系です。漸く30001編成は修理が完了し4月29日から運用に復帰の予定とのことですが、なぜか泉北ライナーのラピート運用は当面継続だそうです。

8/9番線に本来のラピート、振り返ってもう一度4番線のラピート。よくみると、ラピートの中にラピートが写っていました。8/9番線のラピートが窓に写り込んでその中にピッタリ4番線の泉北ライナーラピートが収まっていると分かりました。

天神の森

樽井で下車も男里川河口右岸じゃなくて趣向を変えて天神の森へ行ってみます。阪堺線に天神ノ森駅がありますが、あちらは「の」ではなく「ノ」です。

天神の森に隣接する田んぼの空間にキーキーと大きな鳴き声が鳴り響いています。ケリたちです。

田んぼからバンドー化学南海工場の方へ抜けられる樽井6号踏切で撮り鉄。いい感じのカーブを描いた線路を8300系普通車和歌山市行が通過。

踏切の反対側には泉州ならではのたまねぎ小屋。

男里川橋梁を渡って来た8300系+12000系サザンが通過、右手の木立が天神の森です。

たまねぎの隣に咲いていた白と黄色グラデの花は先週長居植物園で勉強したばかりのキクナ。

男神社浜宮がある天神の森、実は古事記や日本書紀にも登場するハンパなく由緒ある場所で、大昔はここが海岸線でした。カワラヒワがいました。

天神の森を出たところのお宅の小さなお庭にネモフィラがびっしり。ファミマ手前の小さな公園はネモフィラとマーガレットのコンビネーション。ファミマで小休憩。

男里川左岸河口

菟砥橋からの眺めです。左岸には三脚を担いだ鳥見の人たち、河口の沖に関空、その上の白い点は離陸して上昇中の飛行機です。目障りな電線を「コンテンツに応じる」で削除してますが、目の前に埋立地が広がる香櫨園浜だとこの開放感はなく男里川河口の大きな魅力です。

左岸に渡るといつもの場所にいつものセグロセキレイ、まいどっ。

コチドリです。黄色いアイリングがえらくくっきりと。

特定外来生物のナルトサワギクが見事ではあるものの、これほど盛大に繁茂しているとハマダイコンやハマヒルガオに影響が無いはずはなさそうです。左岸先端には今日もヒドリガモたち。波は先々週ほどではないものの風は強いです。

メダイチドリ登場!コチドリやシロチドリと違って渡り鳥です。

1970年代の全日空B727を彷彿とさせる中国南方航空A320が広州から到着。

PeachA320がB滑走路にランディング、たぶん台北からの便です。霞んでいるものの何とか明石海峡大橋が見えます。

横に広がったお餅みたいなチドリ、首の輪がつながっいておでこが広いのでイカルチドリのようです。

チドリが2羽ランディング、左はメダイチドリ、右はイカルチドリ。

上空をちょっと大きめの鳥たちが通過、チュウシャクシギです。

男里川河口には下りずそのまま南へ。下りてこなくても渡り鳥たちの目印になっていると思われる男里川河口です。

ティーウェイ航空B737が北風に向かってテイクオフ。北向きの離陸の場合、ゴーッっという離陸音は気づかない程度です。石積み堤防に腰を下ろして、菟砥橋のファミマで買ってきたお弁当を広げたものの強い風にひと苦労。

尾崎の浜往復

大潮で干潮のピーク、干上がった尾崎の浜をできるだけテトラポッド沿いに進んでみます。

2週間前には見かけなかったハマヒルガオが花を開いていました。

尾崎の浜のシロチドリショウが始まったものの今日はイマイチあいそなし。足元にはところどころミズクラゲ。

さっきチュウシャクシギたちが去って行った方角から単独フライトしてきたのはミサゴ。旋回もせずに川上へ去って行きました。

潮位だけでなく、地形が変わってしまった尾崎の浜、スナガニたちに変わりがないか心配です。

アオダイショウ(アオサギ、ダイサギ、コサギ)が三役揃い踏み。

風は強いものの海上は2週間前と比べようもないほど穏やかです。まだ水の流れが少し残るもののエイヤッと渡ります。

テトラポッド沿いに続く足跡は自分です。

尾崎の浜の南端に到着、石段の浜も穏やか。いつもなら石段の浜に腰を下ろして一服して尾崎駅から帰るのですが、イマイチ物足りないので引き返すことにしました。

引き返す途は正面から北風、自分の耳が前を向いているのでゴーゴーと響いてきます。

男里川左岸河口に戻ってきました。ハママツナが伸びてきています。川辺にシロチドリ。

セグロカモメが2週間前とほぼ同じ川の真ん中に立ってました。対岸にはイカルチドリ。

男里川右岸河口

菟砥橋のファミマから樽井駅へまっすぐ戻るつもりだったのですが、もうひと踏ん張り右岸河口へ行ってみます。さらに風が強くなってきて、北風を真正面に受けながらの右岸の道はなかなかハード、漸く河口に到着。関空島の記録をチェックすると12時は北北東の風7.7mが16時には北の風10.4mになってました。

まずは干潟のカニをチェックするも不在、右岸河口にもハマヒルガオ。

いつの間にか波が高くなってきた河口先端にチドリたち。この途切れた1枚で、これって波千鳥やんか、と気づきました。着物や手ぬぐい、食器などによく使われる伝統的な和柄文様の荒波を越えて飛ぶ千鳥です。

波千鳥を図柄のように撮れないか狙ってみたのですが今度はなかなか翔んでくれずじっとしています。

波に背を向けるイカルチドリ。ごっつい波やなぁとチドリたち。

空を見上げるメダイチドリ。ほんとに大きな目ですね。因みにオオメダイチドリという鳥もいるのですが、さらに大きな目ということではなく体がひと回り大きなメダイチドリです。

上空を渡りの途中らしき7羽が通過。

チドリたちは左岸先端へ移動。波の真上じゃないものの、何とか波千鳥っぽく撮らせてくれました。

アムステルダムから仁川経由のKLM867便B787-900が到着。帰りがけに堤防から振り返ると、チドリじゃなくてヒドリガモたちが波の上でカッコいいところを見せてくれました。チドリだと小さすぎてこうは撮れないはずです。

漫才コンビの千鳥はふたりが憧れるも入学できなかった岡山県立笠岡高校の通称に因むそうです。なるほど校章が千鳥です。

我が母校大阪府立佐野高校の校章は鳩、同じ学区だった岸和田高校は「きしこう」、和泉高校は「いずこう」ですが、佐野高校は「はと」です。自分どこの卒業?、はとや、で通じます。「は」じゃなくて「と」にアクセントがあります。

樽井駅への緑道のイヌコモチナデシコ、1cmも無い白とピンクに咲き分けた可憐な花ですが、ヨーロッパ原産の外来植物です。

快適な1000系のボックスシートも母校最寄りの泉佐野で空港急行に乗り換えるとインバウンドさんたちで満員、聞こえてくるのは韓国語と広東語、スーツケースのバゲージクレームタグはJINAIRとCX。韓国のお嬢さんたちがべっぴんさんばかりでビックリ。春木で席が空いて腰掛けるとぐったり、スマホをチェックすると22,000歩、いつもと変わらないのですがもっと歩いた感じがします。北風に向かって歩き続けたことが疲れの原因と気づきました。