楽しさグ〜ンとUPの万博公園
例年よりちょっと早い桜の開花状況。お天気はイマイチも、花曇りという言葉はあっても花晴れとは言いません。
園内立入規制解除のお知らせを見つけた万博公園へ。外はヒンヤリと花冷え、いちおうバッグにセーターを入れてでかけます。
北千里行が出たばかりだったのでとりあえず9300系の特急に乗車。今さらながら連結面のドアが自動で隣の車両と連動して開閉することに気づきました。細かいところまでよくできている電車です。
淡路で乗り換えた北千里行は大阪メトロ66系のトップナンバー、ヒョウ柄のドアにおサルさんがいました。
山田で下車、モノレールをくぐり坂を下りたガソリンスタンド併設のセブンイレブンでサンドイッチを買っておきます。
椿の道
自然文化園西口を抜け松の池方面へ向かうとそこら中に大輪のツバキがいっぱい。
どーんと真っ赤なツバキ。そこら中にせせらぎが流れているのが万博公園の魅力そして豊かな生態系を育む源泉です。
チェコスロバキア館跡から新しい道が伸びていました。
せせらぎに置かれた飛び石を渡って新しい道へはいります。ここでもツバキ、バラより綺麗かも。
新しい道は途中で2つに分かれ、左に進んでみると自分がストーンヘンジと呼んでいる森の舞台にでてきました。
その先へ進むとひょうたん池、池の飛び石を渡って奥へ進めるようになっていて、さっきの分岐点をまっすぐ進むとここにつながっていると分かりました。ひょうたん池でサンドイッチを広げると、入れ代わり立ち代わりという感じで1羽ずつハシブトガラスがやってきて物欲しげにサンドイッチを眺め、カメラを向けると逃げていきます。
ソ連館跡の方へ向かうと野鳥の森の看板から新しい道が伸びています。以前から気になっていいたもののロープが張られ入れなかった道です。
先へ進むと視界が広がりました。初めてみる角度からの春の泉です。
訪ねることができなかったベルギー館跡の碑があって、その先に野鳥観察舎。出現する鳥たちの紹介も。
観察舎の窓から覗いた水鳥の池です。
観察舎の手前に水鳥の池周辺にあったパビリオン跡の紹介がされていました。「ウルガイ」館とあるのですが、ネットでスペイン語の発音をチェックしてみたところ何度聞いても「ウルグアイ」、「グ」にアクセントがあるようにも聞こえます。明らかな誤記と思われます。
新しい道が整備されたものの、池の周囲は殆ど鬱蒼とした木立で囲まれています。わずかに池面に近づける場所があり、じっくりチェックしてみると50mほど先にオシドリが数羽。
ピントが会ってませんがオシドリ♀もいました。自己主張が強そうな♂より健気さが際立つ♀が可愛いオシドリです。新しい道を先へ進みます。
純白のツバキの先に、廃墟のようなたぶんパビリオン跡と思われる石段、野鳥観察舎の看板と照合するとたぶんチリ館跡です。
新しい道は森というより庭園風の「椿の森」に続いてました。さっきサンドイッチを食べたひょうたん池のすぐ近くです。
首からボトッと落ちるツバキの花、他の花には見られない足元の景色です。
ハナニラがブーケになって咲いてました。
椿に囲まれたソメイヨシノ。
花メジロです。
椿の森には80種類もの園芸品種。太郎冠者と紅羽衣。
梅にも同名の品種がある月影と、開ききっていないところが色っぽい崑崙黒斑入。
京都の地名から名付けたと思われる月の輪。
山道に咲くのがヤブツバキ、園芸品種がツバキ、かと思いきや、ヤブツバキとツバキは同意で、ヤブツバキを品種改良したのが様々な園芸品種ということのようです。
ラッパスイセンと内側も真っ白なスイセン。
花ジョビ、オシドリ、カワセミ
オシドリをもう少し近くで撮れる場所がないか、水鳥の池の反対側へ回ってみます。
シダレザクラが満開。
シダレザクラにジョウビタキ、花の蜜を吸う訳じゃないけど花ジョビです。
旅立ち前のこの時期のジョウビタキはメタボっぽいのが多いのですが、この子はマッチョです。
春の泉の石垣の塔の裏辺りから水鳥の池に近づける場所があった記憶があるので行ってみると、国際結婚らしきファミリーのお父さんが池に向かって大砲レンズを向けていました。日本語でお声がけすると、カワセミがいるとのこと。
カワセミがブルーとオレンジの光線を描いてビューンと池面を横切ったのは見えました。よく見ると池面にはオシドリ、後ろを追っているのは♀じゃなくてカイツブリです。池の反対側に回ってきたんじゃなくて、ほぼ一周してきたことが分かりました。オシドリのいるのは椿の森の裏があたりで、鬱蒼とした茂みに囲まれていて近づけないことも確認。人が近づけないからこそオシドリがやってくる訳です。
日本語ペラペラのお父さんによるとオシドリは千里中央公園でもよく見られるそうです。
春の泉から太陽の塔に向かって流れる川に沿ってシダレザクラの並木。
西大路より南側の立入り規制が解除されたエリアへ向かうと、これまで近づけなかったビオトーブもかなり整備されていました。今日は何も見つけられなかったものの、これからが楽しみなビオトーブです。
もみの池に来るとメジロのチチチチという声より1オクターブくらい高いピピピピという声が聞こえ、見回すと正面の杭にカワセミ。
500系新幹線がカワセミをモチーフにしたといわることがよく分かるポーズです。
池の西側に移動も、ロープの上に止まってくれました。
水鳥の池周辺やビオトーブなど散策や生物観察ができるエリアが大きく広がっていて、園内立入規制解除というお知らせではもったいないくらい楽しさがグ~ンとUPした万博公園自然文化園です。カワセミにも会えたし、今日はここで切り上げてもいいのですが、やはり日本庭園へ向かうことにします。