桜か海か

桜か海か、さんざん迷ってやはり海に決めました。例年よりかなり早い今年の桜、ということはシギチの春の渡りも早いかも、という判断です。

特急サザンの発車まで12分あるので肉そばをかきこみます。お箸がロボットになってました。ホームに上がると橋本行急行は絶滅危惧種の6000系、高野線沿線の桜に後ろ髪をひかれつつサザンで出発。

男里川河口右岸

5ヶ月ぶりの男里川河口です。ヒドリガモカップルが仲よさげです。

早速シロチドリ発見。関空島の干潮のピークは12時9分で55cm、現時刻は11時23分。それ以上に潮位は低く見え、河口を歩いて渡ることができそうです。

おでこや首周りが黒いシロチドリは夏羽の♂。快晴ですが靄っていてゲートタワービルも霞んでます。

夏羽のシロチドリ♂と冬羽のシロチドリたち。冬羽の雌雄は分かりません。

ヒドリガモたちをバックにシロチドリ。ちょこまか水際を高速走行。

中洲の先端で立ち止まりました。飛び立ちそうだなじっとカメラを構えていたら予想的中。

半年ぶりの男里川河口はまた景色が大きく変化、手前の中洲には草木が何もなくなっていました。以前ここがシロチドリたちの営巣地かもと見当をつけていたのですが、今日もこれだけシロチドリがいるということは、何とか生態系が保たれているようです。

ハクセンシオマネキは見つからなかったものの小さなヤマトオサガニたちがいました。

イソシギが出てきました。コガモはズームしすぎてコガモぽくなってしまいました。

いつものように菟砥橋近くでコチドリ。シギチはまだ留鳥ばかり、桜前線に合わせてシギチの渡りも早いかもという予想はハズレ。

男里川河口左岸

川の真ん中に目つきのキツイ大きなカモメはセグロカモメ。

ウミネコよりひと回り大きく、肌色の足と嘴の赤い斑点が特徴です。

いつものように左岸先端の石垣堤防に腰を下ろしてぼーっとします。関空は寂しいばかり。離陸のエンジン音が響きレンズを向けるとFedexのB777ベルギー・リエージュ行。続いてANAのB737が沖縄から到着。

河口からヒドリガモたちが一斉に飛び立ちました。

すわ、北帰行かと見ていると河口の沖に下りてしまいました。ボラがジャンプしているその先辺りです。

これだけの大集団が集団行動しているということは、やはり北帰行の途中ではないかという気がします。

ボラのジャンプをもう2枚。先日寿司屋でたぶん生まれてボラを初めて食べました。このボラのジャンプシーンを思い浮かべつつ食べたのですが、切り身の見た目はハマチ、食感はコリコリとした鯛のようで、なかなかの美味。ググってみつけたページによると、沿岸部でジャンプしているボラじゃなくて水質のいい外海で獲れたボラでないと美味しくないようです。

Peachが鹿児島から到着。左岸先端にもシロチドリ、なんかえらく横長なのがいます。

シロチドリが11羽います。探してみてね。

エバー航空B787が台北へ向けテイクオフ、鹿児島からスターフライヤーが到着。

見たことのないずいぶん胴長の機体は中国の貨物航空会社、順豊航空のB757。ボーイング757は日本の航空会社には1機も導入されなかったレア機です。

尾崎の浜

砂浜にポツンといるのはシロチドリじゃなくてコチドリです。

黄色いアイリングがくっきりも、正面顔はシロチドリと較べて可愛くないです。

テトラポッドにハクセキレイ。上空をヒドリガモが通過。

紫の花と白い花が交じるのはハマダイコン。海浜植物の観察も男里川河口周辺鳥見の楽しみです。

テトラポッドにイソヒヨドリ。青空にヤシの木。

黄色い花はハマボウ。

やっぱりちょっと桜

尾崎駅にたどり着いたら上りサザンは行ったばかり。ちょうど和泉鳥取を経由する循環バスがやってきました。一般にはあまり知られていなくても鉄ちゃんには有名な山中渓の桜を見に行ってみることにします。

自然田バス停、じねんだ、と読みます。この近くに高校の時のカノジョんちがありました。

和泉鳥取バス停で下車、駅前バス停かと思いきや駅が見当たりません。美人の運転手さんに駅はどこですがと尋ねてもよくわからず、スマホで確かめました。バス停近くのお店の看板には「もち」「えび」「チーズ」と並んで「水」。しばし考え込んでお好み焼き屋さんじゃなくて餃子屋さんと気づきました。

その向かいにいかにも和歌山ラーメンと分かる中華そば屋さん。半端な時間なのに、お客さんがよく入ってます。店内の雰囲気も客層も○宮そっくりですが、「元車庫系」じゃなくて「井出系」のようです。

テーブルに「早すし」と「巻きずし」、それにゆで卵が置かれています。周りのお客さんたちはみな、お店の人に断ることなく、ラーメンが来る前にむしゃむしゃ食べてます。もちろんサービスではなく、会計時に剥いた包装紙や殻を数えるシステムです。ちなみに「早すし」は柿の葉寿司のような押し寿司です。

自分はゆで卵をどぼん、しょうゆ豚骨に固茹で麺の和歌山の味を堪能。もう和歌山文化圏がかなり色濃い大阪府の南端、ダ行とザ行の発音が微妙なエリアです。

和泉鳥取駅からひと駅、紀州路快速でかぶりつきしていると、線路両側に桜並木が広がり、山中渓駅ホームの先端に撮り鉄さんたちが並んでいました。

山中渓駅の跨線橋の鉄柵の間から撮りました。桜は五分咲きといった感じです。

改札を出ると撮り鉄じゃなくて普通にお花見の人たちも少なくないです。築堤をくぐるトンネルを抜けると順光になりました。

正面の山の山桜が美しい。渓谷は山中川、男里川の上流です。225系か223系4連の紀州路快速ばかりで飽きてきたので帰ります。

駅に戻ったら283系くろしおが通過、もうちょっと渓谷沿いでスタンバイしておけば良かったと後悔、撮り鉄あるあるです。

南の国から帰ってきたばかりのツバメに見送られて帰ります。日根野で連結される空いているはずの関空快速に乗り換え、LEDに未改造の丸目223系0番台です。

天王寺に着くと人の多さにビビりました。