大阪府で一番心地いい場所

大潮で干潮は午後2時10cm、終日晴れ、そして大阪府は緊急事態宣言解除で男里川河口へまっしぐら。シギチの春の渡りのラストチャンスです。

電車に乗るのは4月7日にマスクを求めて道頓堀まで出かけた時以来、念の為空いてそうな快速急行8連の先頭車に乗車、何箇所か開けられた窓から入ってくる風が心地いいです。このまま香櫨園へ向かう手もありますが、府県境をまたぐ移動は暫し自粛。

午前10時過ぎ、人の居ない難波駅2F中央改札口、土日祝の下りラピートはなんと午前10時が終電になってました。

男里川へ向かう時のルーティン、南海そばで肉そ。箸タワーがなくなっているのが寂しい。

3000系が入線。岸和田で後発のサザンに抜かれるものの泉佐野での普通車接続は同じなので、自由席4両サザンじゃなくて8両の空港急行にします。

密集する可能性の高いかぶりつきエリアは避けて、先頭車最後方に陣取ります。車内全体を見渡せるこの位置もお気に入りです。

男里川右岸

樽井駅の改札を出て帽子を忘れて来たのに気付きました。晴れているもののさほど日差しはきつくないので大丈夫っぽいです。

今日もイソヒヨドリが出迎えてくれました。白いテーブル状の大輪の一輪、周りの白い穂も気になります。

2ヶ月ぶりの男里川右岸河口。河口先端に近づくと足元からキョウジョシギらしき10羽ほどがバタバタバタっと飛び立ちました。でも遠くへは行かず左岸先端に下り立ったのをズームするとやはりキョウジョシギでした。

ベトナム航空B787が離陸、関空フライト情報では休航のVN321便ホーチミン行が貨物便として運行されているようです。

左岸先端にはシロチドリも数羽。

第1ターミナル北ウィングにはANA機が4機ボーディングブリッジに繋がったまま、南ウィングJAL側は何もいません。

間近にキアシシギが下り立ったのにピントが合いません。

ところが、飛び立ったところをレンズで追いかけるといい感じに流し撮りになってました。まぐれです。

対岸の川辺にもキアシシギとシロチドリ。

右岸河口内側のハクセンシオマネキは繁殖期になって盛んにウェービングしています。

左ハサミ同士、相四つの一番。左端でえらく可愛いちびっこが観戦してます。

冬羽のシロチドリと夏羽のシロチドリ。羽が雌雄の違いではないものの冬羽のは♀、夏羽のは♂のようです。

仲良しシロチドリカップルです。UPCのB767上海行がテイクオフ。

中洲にコチドリ3羽、足並み揃えて右へ左へ行ったり来たり。

左岸へ向かいます。来た時より河口が先へ伸びています。マニラからのフィリピン航空A333貨物便が到着。

ふと、ポロシャツのボタンのところに引っ掛けていたサングラスが無くなっていることに気付きました。また余計な出費か、と歩いてきたところを慎重に辿ってみたら砂利の上に無事発見。

男里川左岸

菟砥橋のファミマで買った缶ビールと炭火焼きバラ肉串とおにぎりをぶら下げながら左岸河口へ。

菟砥橋の河口側からミュー、ミューとキアシシギの鳴き声が響いています。探すまでもなく、川の中ほどにキアシシギ。こんなところのシギチは初めて見ました。

大潮のピークで潮位は約10cm、川の水深は3cmくらい、ダイサギやコサギは川が浅すぎて魚は見つからずヒマそうですが、キアシシギたちにはゴカイやカニが採り放題。

コチドリも間近に。バラバラっと散らばっているので総数はわからないものの、キアシシギ、シロチドリいずれも河口周辺で30羽以上いそうです。

アシアナ航空B767仁川行貨物便、続いてFedex B777シンガポール行。

左岸先端にキョウジョシギがまだいました。シロチドリやキアシシギたちも一緒。

頭がモヒカンは夏羽、左のチャパツは冬羽です。年配(?)女性がずっとキョウジョシギたちを観察しています。大阪府で一番心地いい場所で間違いないと思います。

川の流れから寸断された水たまりに大きめのカニ、甲羅の縁にリベット状のつぶつぶが並んでいるのでアシハラガニです。

甲羅が白くないですが、ハクセンシオマネキ、春先は人の気配をちょっと感じただけでスッと隠れていたのに行動が大胆になってます。

尾崎の浜

尾崎の浜にもキアシシギ。

こちら側に回り込んできてカニをゲット。

何度か咥え直して飲み込みました。まだ喉が膨らんでいます。

ハマヒルガオが見頃です。

漸く国際線貨物便じゃなくて国内線旅客便が離陸。JTA B737沖縄行、続いてスターフライヤーA320東京行。

足元にミズクラゲ。潮が引いたばかりのところではボコボコっと足が沈んで行きます。干潟用ブーツを履いてきたのでセーフ。

テトラポッドの向こうは少し波が高くなってきました。またまたシロチドリ登場。

砂団子もみっけ、スナガニのものと思われます。しばらくじっとスタンバイっていたのですが、姿を現しませんでした。

鹿の糞くらいの砂団子も。スナガニやコメツキガニが大きい砂団子を作ることがあるのか、あるいは別の大きなカニなのか不明です。

明石海峡大橋がくっきり。コアジサシが止まっているかもと期待してきたブイの列、よく見るとコアジサシの糞らしきが見えます。

コアジサシやチュウシャクシギには会えなかったものの、これまでに無いほどキアシシギやシロチドリにたくさん会えたので満足。

マニラからのセブパシフィック航空A333貨物便が到着、続いてパリからのフェデックスB777がランディング。

関空は殆ど離着陸が無くて静まり返っているのではとの予測はハズレ、国際線貨物便が多数離着陸していることに驚きました。人の流れは止まっても、物の流れ、心の流れは途切れていないです。

帰路も3000系、8連は1本しか存在しないので、往きと同じ電車です。今日のラストランナーはヒストリートレイン。

さほど日差しは強くなかったはずが、ウチへ帰ったらかなり焼けていてびっくり。