ヤツガシラ

大阪城に珍鳥の情報、1週間ほど前に現れ、まだいるらしく、ちょっとひと仕事仕上げたのを自分への言い訳に登城。

大手前でウグイスの発声練習が聞こえ、通りがかったみんなで探すものの姿は見つかりませんでした。

お城全体としては二分咲きくらいですが、西の丸前のシダレザクラが満開。

200円払って情報のあった西の丸庭園に入ります。天守閣は依然休館でひっそり。

内堀側にバーダーさん多数もレンズが下を向いたままなので、園内をぐるっと回ってみます。迎賓館前でエナガ(拡大すると割とくっきり写ってます)。

西の丸広場から天守閣。

大阪迎賓館です。世の中の変化がすごすぎて、ここでG20大阪サミットが行われてからまだ9ヶ月しか経っていないのが信じられない思いです。

バーダーさんたちのレンズが前を向いていたので、後ろから覗かせてもらいました。お初にお目にかかるヤツガシラ、大阪城公園にやってきたのは15年ぶりだそうです。

後ろからWhat are they taking? と聞こえたので、カメラのモニタ画面を見せて、ヤツガシラ、Very rare birdとご紹介。Eight-headed birdと訳すと駄目、英語ではHoopoeです。

日の当たる場所に出てきました。冠羽が開くと8つの頭があるように見えるのでヤツガシラです。

ヤツガシラという里芋があります。侍従が鳥と里芋を勘違いしたという、昭和天皇とヤツガシラの楽しいエピソードはよく知られています。

首を伸ばしました。冠羽を開くのは興奮した時なので、今日は穏やかにのんびり、コゲラほどではないものの頭を前後に激しく振りながら、チュウシャクシギみたいに下に反った長い嘴で地面の虫か何か啄んでます。

見覚えのある花はハナニラ。

太鼓櫓前で一服していると、本丸石垣上にチョウゲンボウ。

空堀のトカゲを探しています。右足を少し踏み出しました。飛び立ちそうです。

飛び出しました。がっ、ちょっと向うへ移動しただけでした。

神社裏の通行止めは解除され、石段は補修されていました。まだ整備している工事の人に、綺麗にしてもらってありがとう、とお声がけ。

五番櫓跡で目の前にだらんとぶら下がったソメイヨシノの枝。首の皮一枚つながった枝先に綺麗な花を咲かせています。

ソメイヨシノは種から発芽して大きくなるのではなく、人の手で接ぎ木したクローンが100%だそうです。この首の皮一枚でつながった枝にソメイヨシノならではの生命力を感じます。

誰もいなくなった梅林、摩耶紅の花が僅かに残ってます。月影の実が膨らんできていました。

山里曲輪へ上り、隠し曲輪へ。ネット上にコンクリートの壁の前にいるヤツガシラが多数アップされていて、こんな場所が大阪城公園にあったか思いつかなかったのですが、謎が解けました。

近さでは西の丸ですが、撮りやすさでは隠し曲輪と分かりました。

人工川脇のヨウコウザクラは見事。南外堀にキンクロハジロの集団が低空飛行から下り立ちました。今日にも北帰行に旅立ちそうな雰囲気です。