水上池、大仏池
神戸へ向かうつもりだったのが、直前に気が変わって奈良へ。
西大寺駅1番線にあおぞらII。まだ朝10時半なのに入庫してしまいました。
広大な平城宮跡も、大極殿院南門復元工事で、大極殿が綺麗に見える角度は限られてしまっています。
ヘリコプターが大極殿に近づいてきました。空自奈良基地に下り立ったようです。
大極殿の鴟尾、火除のまじないだそうで、後年の城郭の鯱鉾の原型です。ほどなくさっきのヘリが離陸、災害時にも活躍している空自の物資輸送機CH-47Jです。
ススキが見事です。
水上池のモミジ。
近景ピントと遠景にピント。
紅葉のタイミングとしてはベストだったようです。
久しぶりに見かけた池の主コブハクチョウ、水上池のコブハクチョウがカルガモを救助という7年前の記事を見つけました。たぶん同じ個体です。その頃既に池に棲みついて8年、ということは少なくとも15年以上ひとりぐらしの爺ちゃんです。ハクチョウの寿命は野生で最長20年くらい、飼育下だと20年〜30年だそうです(参考)。
外来種で、渡りもしないのでコハクチョウやオオハクチョウのような興味は惹かなかったのですが、なんか愛おしくなってしまいました。
水上池→歌姫町の池→ウワナベ古墳→奈良坂の林→奈良公園の鷺池、と廻ったものの、鳥見は見事なくらいボウズ。春日大社の参道はほぼ竹下通り状態、とても自転車で通れなくなってました。
水谷茶屋→二月堂を抜け、大仏殿の周囲をぐるっと廻ると見たことのない池がありました。Google Mapで見ると大仏池とマーカーがあるものの水色になっていません。二ツ池、大池、正倉院南池とも呼ばれる池で、工事で長く水が抜かれていたようですが、正倉院の防火用水だそうです(参考、参考2)。
大きなイチョウの木を大勢の人たちが見上げてしきりに写真を撮っています。何を撮っているのか全然分からなかったものの、自分はお日さまを透かして撮っておきました。
池の畔にシカが集まっています。鹿に紅葉で10点のシカがそっぽを向いているのが「シカトする」の語源だそうです。
おくつろぎ中のシカたち、鹿せんべいと草とどっちが好みなんでしょう。
池の西側へ移動、紅葉と大仏殿。撮る角度、ピントを合わせる場所で、色んな表情を見せてくれるモミジです。
もう一度「シカト」の図。池面に日が刺すとまた違った趣きです。
池面に逆さ大仏殿。
水鏡のシカたち。
駆けるピンぼけのシカ、奈良公園じゃなくてサバンナっぽく見えます。
大仏殿と紅葉、黄葉。鴟尾にハシブト。かなり気に入って小一時間大仏池にいました。
正倉院です。東大寺ではなく宮内庁が管理しています。今日は入れなかったのですが、平日は近くまで入れるようです。今年の正倉院展は先週木曜日で終了してました。中学生くらいの頃、歴史家の伯父と母に連れられ正倉院展を見学したことを思い出しました。退屈するはずが、幡についての講座を受け、多少興味を持った記憶があります。
近鉄奈良駅の豊祝で利き酒セット、左端は純米吟醸、切り子グラスが綺麗ですが、ちょっとちっちゃいんちゃう?とケチをつけてしまいました。