満潮の有明海

承前、今日は東よか干潟(大授搦)へ。

快晴とまでは行かないもののずっと天候が安定していなかっただけにラッキーとしか言いようがないです。ホテルのカーテンを開けると川下りの舟が並んでいます。

まだ上げ潮

レンタカーを借りて9時20分大授搦到着、干潟よか公園の駐車場に車を止めて岸壁に上がりました。満潮のピークまで2時間程あります。

トビハゼは昨日の荒尾干潟のより大きいです。沖にぽつんといるのはホウロクシギかと。

ダイゼンとハマシギ。沖の方までずっと広がっている黒い点々は全部カニです。

チュウシャクシギです。

紫色のシオマネキと赤いシオマネキ。男里川河口にいるハクセンシオマネキと較べて体積で5倍くらいあります。

遊歩道に出てきたシオマネキたち。

キアシシギの幼鳥かと。

和歌浦のトビハゼより丸々とよく太っています。泥の上に胸びれと尾びれの跡の点と線。

遊歩道の内側のトビハゼ、泥が落ちてきれいです。よく脂がのっていそうですが、ムツゴロウと違ってトビハゼ料理というのは聞いたことがありません。

公園の駐車場に止めたままだと不便なので、岸壁まで車を移動することにしました。岸壁内側の広い干拓地の中の道を間違えて行き止まり、大汗かきながら350mバックして分岐点まで戻り、何度もクルマから出て左側のスペースを確認しながら切り返しを繰り返して何とか方向転換でたものの、あと5cmほどで落ちていたことに気づき冷や汗もドッとでました。車には後方カメラがあってナビの画面に表示されるのに気づいたのは後の祭り。

漸く岸壁の道に出て、350mバックした場所を撮りました。片側は水路、かなり怖い思いをしたのもいい思い出になりそうです。

満潮です

怖い思いをしている間にかなり潮が満ちてきていました。

上空をヘリが旋回しています。尾翼にはANHとあり、よく見るとNHKのロゴが見えます。先週の豪雨の被害状況を引き続き取材中のようですが、もう上空から取材するタイミングじゃないのでは、とも思います。

降り立ったところで翼を広げているのはオバシギ、竹の切れ端のようなものに並んでいるのはソリハシシギかな。

画面中央、メダイチドリの手前にいるクチバシが長めのトウネンみたいなのはキリアイですね。初見なので拡大しておきます。

チュウシャクシギが移動を始めました。干潟ではソリハシシギとハマシギがかけっこ。

オバシギもいます。ところどころに立っているダイサギがいい目印になってます。平日でもそこそこバーダーさんたちがいて、ダイサギの左にキリアイがいますよ、とか話し合ってます。漸くピントが合ってきた感じがします。

水に浮いているのか、地面に立っているのか、よく分からないアオアシシギたち。

さらに潮が満ちてきてダイゼンたちが移動開始。

ダイゼンたちは、干潟の東側の遊歩道に降り立ちました。チュウシャクシギやオオソリハシシギの姿も見えます。近づきすぎるとダイゼンたちに迷惑がかかるので100mほど離れて撮ってます。3年前に来たときと同じパターンですが、鳥の数は今日の方がずっと多いです。

潮は遊歩道の内側にまで上ってきました。遊歩道でボーっと立ってると、あっという間に戻れなくなってしまうので要注意です。今度はゴム長を用意してきたいと思います。

この先、干潟の西側が六角川の河口、その川上が先週の水害の被災地です。

頭を並べたトビハゼがめちゃカワ。ここ有明海は日本一の干潟ですが、いずれ世界一の干潟ワッデン海へ行くのが夢です。ワッデン海のアザラシと、岩の上のトビハゼたちが似ていなくもないです。

おっきいの、ちっちゃいの、ポーズは同じです。残念ながらムツゴロウは見つかりませんでした。

なんとなく西鉄3000系とも似ているようにも。ジャンプシーンが撮れてました。

ダイゼンたちはまだ遊歩道で潮が引くのを待機中。外側の遊歩道の柵の杭一本ずつにダイサギ。

キョウジョシギの幼鳥です。

甲冑を着たようなシオマネキ、トビハゼとツーショット。

シチメンソウの茎に脚を絡めて葉っぱを食べてるカニはアカテガニニのようです。

トウネンたちと、正面を向いている大きのはメダイチドリのようです。

メダイチドリとトウネンの大きさ較べ。

引き潮

潮が引き始め、遊歩道にいたダイゼンやチュウシャクシギが干潟に戻って行きます。

ダイゼンです。すぐ東側にある佐賀空港から離陸したANA982便羽田行。関空や伊丹からの便があれば、便利にはなるもののバードストライクが、鳥の立場で心配です。

イソガニがいました。シオマネキは大ばさみを構えてポーズ。

キョウジョシギとダイゼン。

アオアシシギは水浴びというより泥遊び。

キアシシギジュニアが相変わらずアイソいいです。

そろそろ大授搦を引き上げます。えっ、もう帰るのかい、とトビハゼのおっちゃん。柵の外側の干潟が広がってきました。