1分間の船旅

ちょっと用があって北津守へ。途中でランチ、事前に2軒調べてきたのですが、1軒は創業53年の洋食屋さんが8月9日に廃業してしまっていました、残念。もう1軒のお店へ入ります。安くて美味いのですが、普通の老夫婦でやっていて身なりも清潔なのですが、いかんせんお店が汚い。いつG君が出てくるかと思うと寛げませんでした。

用を済ませて近くの木津川駅をチェック、ちょうど汐見橋行が到着したところ、珍しく3人の降車客。

やはり、難波から直線距離でわずか2kmとはとても思えない雰囲気です。

駅舎は西側にあるものの、わずかな乗降客の殆どは北側の踏切を渡って東側の市営住宅の方へ向かいます。西側は工場地帯で、朝夕は通勤利用がそれなりにあるのかも知れませんが、駅舎の壁に掲示された時刻表のように、ほぼ終日30分ヘッドで、通勤ラッシュとも無縁のようです。

かつて貨物扱いをしていた時の側線がまだ残っています。転轍機もそのままでポイントの構造の勉強になります。30分ヘッドで1編成が終日ピストン運転しているだけですが、律儀に上下線を使い分けています。片側だけ使った方が保線のコストも半分になるはずで、ちょっと理解できないです。

側線も一部だけレールがのこされていて、木津川駅が貨物駅として活気があった頃を偲ぶためとしか考えにくいです。

貨物列車の積荷の主力は和歌山からの木材だったようです。側線が途切れた先、入掘があって船に積み替えられ大正区に会った貯木場に運ばれていたそうです。

木津川駅の西側、木津川の堤防沿い、廃棄物処理工場とかも多くて、息を止めて突っ走ると木津川水門。そこからすぐ南側に落合上渡船場があるのですが、標識があっちの方を向いていたりして分かりにくいです。

渡船場のスロープを上がると船は向こう側。

でも時刻表を見ると昼間でも15分ヘッド、ほどなく係の人が出てきて向こう岸からのお客さんが乗船。

エンジンを掛け旋回、ほぼちょうど1分で到着。

スロープを下りて乗船、乗客は全員ちゃりんこ客、今も変わらず無料です。

旋回して木津川水門が正面に、もう対岸の艀が目の前です。

大正区側の渡船場からの眺め、真正面にハルカス。渡船場はこんな感じです。

汐見橋まで戻ってきました。改札上の古地図が撤去されて久しいです。停車中の電車は当然さっき木津川駅で撮った2202+2252の編成です。さっき撮ってから汐見橋-岸里を一往復して戻って来たところです。