とさでんとトロッコ列車

丸一年ぶりの高知、去年は後免線で日本一短い駅間区間を撮り鉄、今回は伊野線で西へ向かいます。一昨年の秋には元オスロ市電の198号を追いかけていますが、残念ながら、外国電車は既に貸切専用でしか運用されていないようです。

とさでん

はりまや橋のダイヤモンドクロス、いつ見ても萌えます。ひし形サボが似合う旧標準色600系に乗車。

路面電車の保線工事って初めて見ました。運行頻度の高い電車が来るたびにバラストを積んだトラックを移動させ、合間をみてレールと路盤の間にバラストを撒くという忙しい作業です。

鏡川橋の先から単線になり、曙町東町で下車。電車の手前の台形に白線が描かれた部分が電車乗降スペースですが、特に降車の際には、車が来ないか十分注意が必要です。ここから先は500円の市内均一料金区間全線一日券の外になってしまいます。

鏡川橋を渡って鴨部電停から朝倉電停まで1kmほどの直線区間がとさでんで随一のハイライト区間、片側一車線道路の東行車線が併用軌道になっています。

高知大学朝倉キャンパス前で撮り鉄、西から新標準色の611号、東から旧標準色の617号がやってきました。

611号の後にミキサー車とバスが続いてきて、被ったものの、なんとか朝倉電停のタブレット交換シーンが撮れました。バックミラーはバスの運転手さんです。

ミキサー車とバスとも交換して、617号はいのへ。

鴨部電停の少し西側、高知銀行前のスペースで電車が行き違いできるようになっているものの、ここでは乗降できません。

631号が急カーブを曲がって歩道橋を潜り鏡川を渡ります。車は停止信号のまま、黄色い矢印の信号が点灯して電車は進行。

鏡川橋を行く600形、高知の空は美しい。

鏡川のカンムリカイツブリ、今日の鳥はこれだけ。鏡川橋電停から2000形電車で戻ります。

2000系は平成16年製も、200形の下回りを流用したツリカケ駆動、停車時のコンプレッサー音にウキウキ。

路面電車運転士募集の車内広告、イラストの女性運転士さんがタブレットを持っているのはとさでんならでは。20歳以上とはあるものの年齢上限が書かれていないのが気になります。

はりまや橋と堀詰電停の間の歩道橋から。ここもイチオシ撮影ポイントです。

高知駅の200形210号、2000形に足回りを供出した仲間がいる一方、新標準色に塗り替えられまだまだ元気な昭和28年製。

竜馬、中岡、武市の三志士像と元山陽電軌の800形、下関つながりですね。

トロッコ列車

大歩危へトロッコ列車乗り鉄に向かいます。鶴橋駅みどりの窓口で最後の1席をゲットしてきました。

JR四国2000形気動車、既に乗車が始まっていたものの、先頭車前13D席のかぶりつきゲット!

ちびまる子ちゃんのたまちゃん風の運転手さんと丸尾くん風の車掌さん。後ろにも車掌さんがいて車内放送、丸尾くんは、ドア扱いと検察を担当していました。

たまちゃん、いい感じでぶっ飛ばしてくれて120kn/h。土佐山田を過ぎると山道へ入り、振り子装置がよく効いてこんな感じです。

スイッチバックの新改駅を通過、後ろ姿は丸尾くん。

坂を登り川を渡りトンネルを潜り、大歩危に到着。このまま乗って行きたいところですが、ここで下車、先頭車からドア扱いしている丸尾君です。

トロッコ列車が既に隣のホームに入線しています。発車まで十分余裕があるので、ここを通る度に気になっていた歩危マートを訪ねてみます。

コンビニサイズのスーパーというより、村の食料品店といった感じですが、POSレジも導入されています。

スーパードライの350ml缶がなんと189円(税別)だったので迷わず購入。レジの女性に「ぼけまーと」と読むのですか?と聞いたら、はいそのとおりです、とB6サイズのジャンボ名刺をいただきました。「ぼけ取締役」兼「笑顔のおばはん」ご本人だったようです。

歩危マートのテラスでのんびりビール、歩危マートホームページがありました。

トロッコ列車に乗り込みます。「絶景!土讃線トロッコ」が列車名で、指定席はキハ185の2号車1Cです。

トロッコ車両のキクハ32、実はこっちの1C席も自分の指定席です。つまり1枚の指定席券で、2つの席が確保できるというとても太っ腹の列車です。

運よく1Dの席の人が来なかったので窓側席、もとい柵側席で風に吹かれます。吹きっさらしのトロッコ列車、大歩危小歩危渓谷の眺めだけでなく、風とレールのジョイント音のアンサンブルがとても心地よく、思っていたよりはるかに楽しい列車です。

キクハ32-501、気動制御旅客車という意味になりますが、動力はありません。貨車の改造かと思ったら1997年の新造ですね。

トンネルの中を行く時はこんな感じ、ディズニーランドのアトラクションみたいです。

全員キクハ32に移動してキハ185には誰もいません。どこかの鉄ちゃんがビデオカメラを吸盤で取り付け前面展望動画の無人撮影中。

内側に開くドア、指定席の札、国鉄仕様です。

吉野川がゆったりした流れに変わり、阿波池田到着。

トロッコは外来語じゃなくて、トラックがなまったのが語源のようです。今や吹きさらしの貨車を改造したような観光用車両のことをトロッコと呼んでいるようですが、芥川龍之介の「トロッコ」のように鉱山や工事現場で使われている、ボギー車じゃない小さな2軸車をイメージします。インディージョーンズにでてきたジェットコースターみたいな、あるいは小さな恋のメロディでマーク・レスターとトレーシー・ハイドがシーソーみたいに漕いでいた車両が自分的にはトロッコで、このキクハ32はトロッコとしてはちょっと大きすぎるのですが、オッケーとします。

阿波池田駅は一瞬1番線から5番線までいっぱいになりました。2000系上り南風、同じく下り南風、1200系徳島線普通、トロッコ列車、1000系高知行普通です。いずれも編成は短いものの、国鉄時代を彷彿とさせる光景です。

山本信也監督風の駅員さんのお見送りで阿波池田を出発、吉野川橋梁を渡ります。

坪内駅

吉野川橋梁を渡りきるといきなり急勾配が始まります。30km/hくらいの速度で10分ほど25‰の坂を登り続け、スイッチバック駅に到着。

この観光列車のハイライト、秘境駅として知られる坪尻です。バックミラーを使って自撮りで記念撮影。

山の中のスイッチバック駅、駅周辺には民家はおろか、道路が無くて車も入って来れない駅です。30分程歩くと集落へ出る山道があるようですが、どこにあるのかわかりませんでした。

本来なら観光列車じゃなくて普通列車で来るべきところですが、13:52の列車で来たとしたら次の上りは19:25までなく、14:54の下りで阿波池田まで戻るしかありません。過疎が進んでこうなったのではなく、元は信号所だったのが昇格した駅です。

坪尻から先、長い猪鼻トンネルを通るため、キクハ32は閉鎖され、全員キハ185に移動、スイッチバックで一旦引き上げ線に入り、本線を上って行きます。駅に二人ばかり残っていたのにはびっくりしました。

終点琴平に到着、トロッコ列車を見送ります。11月27日で「絶景!土讃線秘境トロッコ」は運行を終了、春からは新しい観光列車が走るそうです。キハ185-20とキクヤ32-501のペアが今後どうなるのか心配です。

JR四国8600系

多度津駅まで移動、土讃線と予讃線の分岐駅で今も多度津運転区がある米原や米子のような鉄道の要衝です。

流線形の8000系と最新型の8600系、この8600系のしおかぜ24号に乗車します。

8両編成で前2両が高松行いしづち24号、後ろ6両が岡山行しおかぜ24号、その連結部分に立って、宇多津駅での解結作業を観察。

いしづちがカッコいいヘッドサインが輝かせながら高松へ、こちらしおかぜは本四架橋に入ります。

一番前の席が空いたので座ってみるとコンセント、よく見ると各席のひじ掛けにもコンセント、カメラとスマホの電池の残量をずっと気にしていたので、とてもありがたい。

岡山到着、蒸気機関車のボイラーをモチーフにしたデザインです。やっぱり特急電車にはヘッドマークは必須ですね。