広電グラフィティ

いささかワケアリで20年+αぶりの広島。

JRの227系電車、種別表示がどの電車もカープ坊や!赤いボディにとても似合ってます。1週間限定だそうですが、日本シリーズに勝てば10月でも見られるでしょうね。

いい感じでドット絵になってます。広島地区の電車は一部115系が残るものの、既に殆どが227系に置き換えられています。車内は225系新快速とほぼ同じです。

5000形Green Moverに乗って八丁堀へ。5連接は長すぎてファインダーに全部入りません。

八丁堀からの白島線のホームへ移動すると早速やってきました、元京都市電の1900形、リーグ優勝記念のカープ坊やサボ付です。カープ坊やは広電の制服を着ています。

昭和32年製、自分と同い年です。

計器類は圧力計だけ。泰平電機製マスターコントローラー。チンチンとは鳴らないもののツリカケ音に萌えます。

白島方面から元大阪市電の900形がやってきました。1kmほど一直線の道路を行く白島線です。

直線区間の先を左へカーブして200mで終点白島に到着。ドアの左側には京都市交通局のエンブレムが取り付けられています。

日中8分ヘッドで所要時間も8分(たぶん7分30秒くらい)なので、休む間もなく折り返していきます。

行先が八丁堀じゃなくて百万遍なのではないかと錯覚するようなシーン。同志社女子のカノジョとのデートが懐かしい。

元京都市電と元大阪市電のすれ違い。

白島で折り返してくる900形に乗ります。元大阪市電2601形で、こちらも自分と同い年、広島に引っ越してきたのは昭和44年の12の時なので、「せやからあかんゆうたやろ」じゃなくて「じゃけぇいかんゆうたがね」と話しそうです。

車内の造作は1900形とほぼ同じ。大阪市電の思い出はあまり濃くないものの、祖父に連れられ何度か乗ったことを覚えています。

元大阪市電のツリカケサウンドです。

八丁堀の電停はかなりの混雑、なかなか乗れなくて何本か見送って、広島港行の5100形Green Mover Maxに乗り込むと、中吊り広告が全部真っ赤!

天井や広告枠にはサイン入の写真、つり革も凝ってます。それだけじゃありません。車内放送で「広島東洋カープの菊池涼介です。次は紙屋町東、紙屋町東です」と聞こえてきてたまげました!電停ごとに違う選手のアナウンスです。タイガースから古巣に戻って、今回の優勝の立役者となったあの選手は「広島東洋カープの新井貴浩です。…優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」でした。

広電本社前で下車、これが1編成しかないカープ電車とわかったのは後の祭り。

やむなくいつも通りモザイクを入れていますが、写真に綺麗な女性がいっぱい写っています。広島は美人が多いです。

1150形、1両しか残っていない元神戸市電です。神戸市交通局のグリーンに戻して欲しいところですが、もう長年このハノーバー号塗装でラッシュ時中心に活躍しているそうです。

広電系列のスーパーマーケットに保存されている元ドルトムント市電の70形、一時イートインスペースとして使われていたそうですが、今は展示だけ。

この裏手に広電の千田車庫があってそれを覗きに来たのですが、車庫を覗くまでもなくひっきりなしに色んな電車がやってきます。

カープ電車と同じ5100形、かなり低い位置から車掌さんが首を出しています。連接車はワンマンじゃなくて、車掌さんが乗っていて前後のドアから降りることができます。

350形は昭和33年製、1900形や900形や自分と同世代ですが、広電生え抜きです。

1900形の西広島行に乗車。元京都市電の1900形、レアモノとばかり思っていたら、白島線だけじゃなく3号線でかなり頻繁に運用されています。

前を行く5000形が本通電停から広島駅方面へ右カーブ。正面からの顔は側面からのイメージとかなり違ってます。

昭和60年製の700形と昭和62年製の800形です。阪堺701形とか、叡電700系とか、この世代の電車にはあまり魅力を感じないのですが、広告電車になっていないので、同世代の100系新幹線にも通じるすっきりしたデザインは悪くないです。

土橋電停で同じ3号線の1900形が曲がってきました。元京都市電車内から見た元京都市電です。

ここをカーブすると道路が一気に狭くなるはず、という20年以上前の記憶は合ってました。800形と似ていますが3連接の3900形。

平和大通りに出るとまたまた3号線の1900形。

運転手さんのがま口、連接車では車掌さんが同じがま口を首から下げています。

ヨーロピアンな高い屋根に覆われ解放感たっぷりの西広島(己斐)到着です。

この先宮島線は軌道線から鉄道線になり連接車だけの運用になります。行ってみたいところですが次回の楽しみに取っておきます。宮島口からやってきたのは3950形Green Liner。

乗って来た1905号比叡が宇品3丁目へ引き返します。新己斐橋たもとのセブンイレブンで一服つけながら電車を眺めます。3950系が坂を登って行きます。

さっき広電本社前でみた350形がやってきました。これが引き返してくるのに乗ってみよう、次は連接がくるはずと思っていたら350形が先に折り返してきて乗りそびれました。

続いてきた5000形で350形を追いかけます。

路面電車の車掌さん、調べてみたら熊本でも乗務しているそうです。

見たことのないタイプの運転台です。運転席右側のレバーがワンハンドルのコントローラーになっているようです。何を操作するものか分かりませんが丸ボタンがいっぱいバラバラに並んでいます。写真では跳ね上げられているのですが、運転席左側にひじ掛けがあってそこにもボタンがついてました。

調べてみたら5000形は国産ではなくドイツのシーメンス製です。国内で現役の鉄道車両の外車はこの広電5000形だけだと思います。

最新鋭の1000形Green Mover Lexが太田川を渡ってきました。

原爆ドームが見えてきました。20年ぶりの広島、ここを素通りする訳には行きません。

紙屋町の交差点を行く1000形です。大勢が上を見上げて写真を撮ってるので何かと思えばこの大きな垂れ幕。

そろそろ新幹線の時間、広島駅に戻ります。猿猴橋を渡ったところで会いたかったピンクの電車とすれ違いました。3000形、昭和38年製の元西鉄福岡市内線車両で、20年+α前は宮島口行といえばこの電車でした。宮島線からは外されて市内線専用ですが元気でなにより。

カープのヘルメットに似た真っ赤な電車が、後ろに続いてきました。

Train Rougeとなっていて要はビール電車です。車内を覗くとずいぶんおしゃれなバーのような雰囲気になっています。がっ、既に大きなピッチャーにビールが注がれています、どこで積み込まれたか分かりませんが、さんざん揺れてきたはず。どう考えてもおいしいはずがないです。

駅ビルのお好み焼きと優勝おめでとうセール1杯100円の生ビールでちょっといい気分になって、新幹線に乗る前にもう一度広電乗り場をチェックすると、広島駅には乗り入れないとばかり思っていた1900形が。昭和32年生まれ、まだまだバリバリで広電主力を担っています。

広電バスにも「25年ぶりV」のメッセージ。広島駅構内のびっしり書き込まれた寄せ書き、広島の人たちの感動がひしひしと伝わってきます。

ビール電車のピッチャーのビール以外うらやましすぎる広島です。