堺のアマサギ

鳥の一番少ない時期、どこへ行くか迷って、堺の田んぼを回ってみることにしました。

御堂筋線の終点、なかもず駅で堺市がやってるレンタサイクルを借ります。電動アシスト付が1台あるとのことでそれにします。堺市長宛の大仰な申込書に住所や名前を書いて料金の400円を払おうとすると、ICカードを渡され、駐輪場の前の機械に案内されました。係のおっちゃんに説明を聞いて、機械にICカードを入れ、液晶画面のボタンを何回か押して400円を入れます。駐輪場にはゲートがあって自転車を出すには読み取り機にICカードを当てるとゲートが開きました。

毎日利用する定期利用者を前提にしたシステムのようですが、レンタサイクル1回だけ利用するには殆どぜんざい公社レベル、自転車の町、堺のレンタサイクルとしてはいかがなものか、ですが、係のおっちゃんはとても感じのいい人で、役所仕事を押し付けられているのがかわいそうでした。

なかもず駅から約6km、舟渡池にやってきました。堺市美原区ですが、南河内郡美原町だった頃の雰囲気がたっぷり残ってます。金剛山、大和葛城山もくっきり、堺市内でもここは泉州じゃなくて河内だと感じます。

舟渡池に頑丈っぽい桟橋型の野鳥観察壁、う~ん、この設置方法違うでしょ。どう考えても、桟橋を渡っている間に鳥はみんな逃げて行くはず。

この桟橋の入口に「舟渡池公園で観察できる鳥」という堺市設置の立派な看板も設置されているのですが、マガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、コガモ、ホシハジロ、カルガモ、とおもいっきりメジャーなカモ7種類だけの紹介、野鳥に興味も関心もない人が設置したと思われます。

BBQのにおいがきつくて公園からは早々に退散、BBQは自分が参加してると楽しいけど、においだけ嗅がされるのは不愉快。


西除川という1級河川としては小ぶりな川に沿って北へ向かいます。帰ってから調べてみると、狭山池から大和川に流れるこの西除川が地形的には河内と和泉の境ではないかと。

大泉緑地の東側、堺市北区野遠町に広がる田んぼでアマサギ。

トンボを捕まえました。大きさからするとギンヤンマでしょうか。トンボを銜えたまま、なかなか食べようとしません。同じようなシーンを鳥見でよく見かけるのですが、捕まえた餌を家族に持って行くか、自分で食べてしまうか、悩んでいると推測。

チョウトンボが飛んでるところを撮れました。

白い方もアマサギです。胸のまわりだけがオレンジ色になってますが、雌雄の差なのか、夏羽冬羽の違いなのか、成鳥幼鳥の違いなのか、個体差なのか、わかりません。

大泉緑地をぐるっと回ってみたのですが、見事なくらい何もいません。おまけにここでもBBQのにおいばかりが漂ってくるので、早々に退散、野遠町に戻ることにします。

見つかる鳥は少なくて、ケリとヒバリくらい。

さっきと同じ場所に戻ってみたら、アマサギたちは場所をちょっと移動してダイサギたちと混群になっていました。

それにしてもオレンジ色も淡い色で、どうにもピントの合いにくい鳥です。アマサギにピンとを合わせたハズが、ピントがっているのは手前のカルガモです。

一応、飛んでるところも撮れました。

おなじみのロードサイド店が立ち並ぶ中央環状線沿いにある大池の裏側、水草に囲まれてバンがのんびり泳いでました。周囲にはこんな感じのため池がいっぱいあります。

地下鉄のエコきっぷ土日用600円+電動アシストチャリ400円の小さな旅、カモの季節にまた来ることにします。