地方自治体でオープンソース
2009/02/10(火)
見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること
すばらしいオープンソース活用事例です。どこの役所も無駄遣いばかりやっているもの、との偏見がありますが、こんなに頑張っている人たちがいることに目を覚まされる思いです。
高いスキル持った職員が、自ら試行錯誤を重ねてシステム構築、それを市に提案して受け入れられ、通常の就業時間外だけでケーブル敷設も自分たちで行い、運用を開始。提案者だけでなく周囲の理解や協力を得られたことも大きかったと思われます。
基幹システムへのオープンソース導入だけに、運用面の不安も拭えないのですが、自分たちで思いつく限り、実行できるかぎりのセキュリティ対策もやっています。さらに高いスキルをもった提案者本人が異動したとても対応できるようにしっかりとしたマニュアルも整備ずみ!
この提案者のような高いスキルや実行力を持つ人がどこにでもいる訳ではないのですが、ITをブラックボックスにしてしまうと、業者まかせにするほかなく、足元を見られてとんでもない価格になってしまいます。全部を知らなくても少しでも知ることで、少しでも安く、そしてより便利に使いこなせるようになるのは間違いありません。
IP電話網構築となるとハードルは低くないですが、MSオフィスをやめてオープンオフィス導入事例なども地方自治体で増えているそうです。この辺であれば、すぐにでも実行できそうです。
ウェブについてもホームページ構築やグループウェアなどは、オープンソース活用で極めて高いコストパフォーマンスが実現できるようになります。
自分もその辺のお手伝いをさせていただけるよう、頑張っているところです。大館市の実例はとても刺激になります。