大阪歴史博物館、北原照久大コレクション展

上本町駅にあるCAFE CIAO PRESSOでこんなカプチーノが300円で飲めます。

せんとくん、結構好きなんですよね。初めて見たときには、なんだコレ、と思いましたが、すっかりユルキャラでは、ユルぎない地位を獲得したようです。ちなみに自分のキーホルダーもこの1年くらいせんとくんです。

何となく「ありがたさ」みたいなものすら感じさせます。

大阪歴史博物館の北原照久コレクション展に行くことにします。上本町駅にあるCAFE CIAO PRESSOでこんなカプチーノが300円で飲めます。

常設展と特別展の両方を見学できる割引チケットを購入、常設展は2回目ですが、改めてよく見てみると、新しい発見が色々ありました。

四天王寺さんの「のぞきからくり」です。子供の時、覗いた記憶をはっきり思い出しました。何故この前来た時に気づかなかったんでしょう?このオレンジ色、鮮明に思い出します。丸い穴を除くと見えたオドロオドロしい地獄絵図にすごく怖い思いをしたことも覚えています。

今日は母に同行だったので、母方の祖父、天下じいちゃんに四天王寺さんに連れ行ってもらったことが分かりました。たぶん小学校へ入る前です。

江戸時代の大阪の街のジオラマです。デジカメで拡大するとかなりリアルに作りこまれていることが分かります。

戦前の郊外の住宅を再現しています。記憶の中でもダンディな天下じいちゃんもこんなソフト帽を被っていました。

この女の子はオフクロか、と聞いたら、これは姉ちゃんや、と答えてました。

玄関から入って右側(写真の左側)に洋間があって、そこに白いカバーのソファが並べてあったのも母の実家そっくりです。

阿倍野公設市場共栄会発行の「新聞お買い物競争双六」。

振り出しから左回りに事務所から始まって、花の矢部、精肉の米田、かしわの市浦、たまごの熊見、果物の六角、煮豆の今井、下駄の高橋・・・と廻って、上がりは一家の団欒、止まったコマ(お店)の数字を足して買物金額を競うこともできるというスグレもののフロアマップ双六です。

昭和3年1月1日発行なので、オフクロが生まれる前ですが、当時の生活が豊かだったことを教えてくれます。商品や人物のイラストもいいですね。

さて、続いて北原照久大コレクション展、こちらは撮影禁止なので、写真はありませんが、こちらもどっぷり楽しませてもらいました。

北原さんというと、ブリキのロボットとか、バービー人形のイメージが強いですが、上述の双六のような感じの、戦前のカフェやいろんなお店、あるいは戦意高揚のプロパガンダなど当時の風俗がわかるマッチのラベルだけでもものすごい数があります。

ブリキモノでもロボットや飛行機などの大物だけでなく、カチカチセミや笛などの小物が圧倒させられるくらいの数が並んでいます。

見ていて面白いのが見学者の中でもおっちゃんたちが大騒ぎ、お~これこれ、知ってるよ、懐かしいな~といった感じで、皆、同行の奥さんや子供たちに、自分の子供の頃のことを語り聞かせていました。

アメリカ人と思しき親子も、昔のクレーンゲームの前でひと談義していました。ここはカップルよりも親子で来る方が盛り上がるようです。

オフクロはこんなんが宝物になるんだ、捨てるんじゃなかったとしきりにボヤいていました。

壺や掛け軸もいいですが、こういった品々にスポットを当てた北原さんの業績は極めて大きいと、感じ入りました。