南海7000系と海

緑の7000系と海が一緒に撮れるところはないか。かつて、南海電車のイメージといえば、海のそばを走る7000系や旧1000系でしたが、今では沿線の田畑の多くが住宅に変わり、そのイメージに近い写真を撮れる場所は殆どなさそうです。

今も鳥取ノ荘から箱作にかけては、すぐ海沿い走っていて昔と変わらない車窓が楽しめるのですが、先日この区間を炎天下歩いてロケハンしてみたものの、線路から海と反対側にスペースが広がっているところが殆どありませんでした。

線路から少し離れて高台を探せば何とかなるかもしれません。画像検索やストリートビューでさんざん検索して、いくつか可能性のありそうな場所を見つけ、そこへ行ってみることにします。

目的地のみさき公園へ向かって区間急行に乗っていたら、住之江でピーチ×ラピートと緑の7000系が並んでいるのを見かけ、あわてて堺で下りて引き返してきました。

1両ずつ撮っておきます。モハ7037、サハ7819。

サハ7820、モハ7038。もう南海7000系はこの4両だけになってしまいました。

ピーチ×ラピートとのツーショット、予想以上に人気を博したピーチ×ラピートも今月いっぱいで元の塗装に戻るはず。

みさき公園に到着したら、すぐさまサザン11号がやってきました。住之江に寄り道していなかったらこれを撮影ポイントで撮るはずでした。

撮影ポイント到着、みさき公園駅から国道26号線を10分ほど歩いたあたり、まだ青い田んぼ、すでに実っている田んぼ、線路の向こうの海、きれいにコントラストが出ています。右端の観覧車はみさき公園、空にはFin Air78便ヘルシンキ行。

7000系と海、ばっちり!

実はこの撮影ポイント、国道26号沿いの紀淡という中華料理屋さんの駐車場です。11時に開店したばかりなのに、どんどん人が入って行きます。それに駐車場に入り込んで写真を撮っただけだと、不法侵入になりかねないので、早めのランチをいただくことにしました。

注文した春巻き定食がビックリするほど美味、よくあるパリパリの春巻きじゃなくて、やわらかい皮で具がびっしり詰まった食べ応えのある春巻きです。セットの青椒肉絲も美味い。そこそこ広いお店ですが、どんどんお客さんが入ってきて12時前には満席、駐車場の車には和歌山ナンバーも、地元ではかなり知られたお店のようです。

線路のほうへ下りる小道を下りてみました。もうかなり実った稲穂とオオシオカラトンボ。


せっかく3dayきっぷを使ったので、泉佐野からバスに乗って犬鳴山へ行ってみることにします。

母校です。卒業してから一度も来た記憶がないので40年ぶりです。泉佐野の山手に入ると美しい棚田が広がっていました。

バス停から渓谷の道に下りると、川遊びの家族連れやグループでにぎわっています。その先、滝つぼに飛び込む若い人たちが元気いっぱいです。さらに進むと川遊びの人たちがいなくなって霊場の雰囲気が強くなってきます。

高校のクラブの夏合宿はここでやってました。夜の肝だめしで、思いっきり怖がるパートナーになった女子に、着ていたトレーナーの袖をひっぱられ、左右の袖の長さがすっかり違ってしまったのを思い出しました。

射手矢さん、食野さん、神藤さん、と泉佐野らしい寄進者名の石柱が並ぶ七宝瀧寺を抜け、行者の滝までやってきました。役行者が開山した修行の場、今も修験者が修行する滝です。涼しくて心地いいということもありますが、何か去りがたい思いがする滝です。

渓谷の道にたたずむ不動36童子、お顔の作りからすると古いものではなさそうですが、どれも可愛い。

犬鳴山のバス停に着くとちょうどバスが出るところで、泉佐野駅に着くとちょうど緑のサザンがやってきました。

モハ7037の銘板。

沿線のいろんなところで撮り鉄さんたちが、こっちを狙っています。若い鉄ちゃんだけじゃなく、年配の鉄ちゃんも少なくありません。

なんばに到着、4番線には黒こうや、ツーショットが撮れるかと思ったらすぐ発車してしまいました。

7000系の魅力はやっぱりこの大きな片開きドア。

細部まで惚れ惚れするくらい綺麗に整備されています。今まで気づかなかったけど密着連結器じゃなくて自動連結器です。

鉄分のさほど濃くない人も写真を撮る緑の7000系、撮影している男の子も南海グリーン。

このぱたぱたが廃止されるという噂を聞きました。ガゼであって欲しい。昔の空港のように、上から順番に変わって行くところがたまらなく好きです。