ばたでんでカワセミ
ばたでんには終日全区間自転車持ち込みOKというユニークなサービスがあります。松江駅前で貸自転車を借りて、松江しんじ湖温泉駅へやってきました。
これから乗車するのは元南海20001系ズームカーの3000系です。外観の整備状態はあまりよくなくサビサビですが、内装は南海時代のままで、窓上の照明や、スピーカーの金具、青いロールカーテンなんかもそのまま大切に使ってくれています。
駅員さんにススメられて1日フリー乗車券を購入。松江しんじ湖温泉-出雲市間を往復するだけでもかなりお得なだけじゃなく、サイトには明記されていないのですが、自転車持込み料もタダになると聞いてビックリ!
車内には自転車固定場所が設置されています。自転車は利用者自身で、長いゴムひもを使って固定します。
湖遊館新駅で下車、周りは美しい水田に囲まれた広々とした空間です。
元京王5000系の2100系京王カラーの編成がやってきました。直線距離で1kmくらい先、水辺を走るシーンも遠望できます。
宍道湖グリーンパークにやってきました。県や市ではなく、大手厨房機器メーカー、ホシザキ電機関連の公益財団法人が運営している施設です。
中に入ると何台かのフィールドスコープが設置されていて、よく見つかる鳥や昆虫、植物の紹介などの展示の他、数名のスタッフの方が常駐、訪問者の質問にていねいに答えてくれます。
沖の杭に1本ずつにそれぞれ鳥が止まっています。黒いのはカワウですが、1番左と右から2番めはミサゴです。
外に出てミサゴを捉えることができました。頭が白い猛禽類です。
施設内の小さな水辺の草むらに5cm大のカニがいました。
施設の隣の池に出てみたところ、青い鳥が!間違いなくカワセミ、しばらく待っていましたが、移動してしまったようです。
野鳥観察窓という塀が立てられていて、さっき覗いた時にはアオサギしかいなかったのですが、この塀に向かって「カワセミの池」という立て札を見て、もう一度覗いてみました。
いました!まだ羽がいくぶん黒い幼鳥です。木陰で暗いので露出を+1.0EVで撮っています。かれこれ15分くらいじっとしていました。
この野鳥観察窓、野鳥にこっちの存在を知られないようにするものだと漸くわかりました。
周りには人っ子ひとりいません。土曜日なのに。ここが大阪近郊だったりすると、大砲レンズの大展示会になっていて、コンデジの自分は恥ずかしい思いをしていたはずですが、今日はカワセミ君をたっぷりひとりじめさせてもらいました。
からだを上下にゆする動作が可愛いです。今日の動画は手ブレじゃなくて、木が風で揺れてるんです。
グリーンパークを出て周りを走ってみます。何故か真夏にハクチョウが?
コブハクチョウです。ということは動物園かペットが逃げてきたのかも知れません。大阪の長居植物園にもコブハクチョウの♂♂ペアがいます。可哀想に翔べなくされてしまっているそうです。でも宍道湖でコブハクチョウを飼う必要はないはずなので、翔べなくはされていないと思います。翔んでいるところを見てみたいものです。
田んぼの上を優雅に舞うコサギです。結構そこら中にいます。
ビニールハウスの前にはセグロセキレイ(たぶん)
3段重ねシオカラトンボにウチワヤンマ
松江に戻ると宍道湖大橋の低い空にトビが、強い風に逆らって、ほぼ静止状態でした。
APPENDIX
雲州平田駅でデハニ53の体験運転会が開催されていました。大阪弁が結構飛び交っていて、関西からの参加者が多いようです。
3005編成は運転会参加者の待合所になっていました。こっちは3007編成より状態がよさそうです。
3007編成と3005編成の間に3006編成がちらっと。この日、南海色3008編成は車庫でお休み。
今年度中にばたでんは新車導入の予定で、その時に犠牲になるのはこの3000系になりそうです。
元京王5000系を2ドアクロスシート化した5000系5009編成がウッディなボックスシートのインテリアに改造されていました。まだ最近改造されたばかりのようですが、なんかまんが喫茶みたいです。このパーティションだけでもかなりの重量になるはず、客がいなくても電気代が嵩むことになり、この改造はマーケティングサイドと運行サイドで議論があったと推測します。
今日の5009編成は電鉄出雲市駅と川跡駅間をピストン運転していました。前回乗った時は、基本の運転パターンは、松江しんじ湖温泉-電鉄出雲市で、川跡で出雲大社へのピストン運転と連絡していたのですが、去年4月、松江しんじ湖温泉-出雲大社が基本にダイヤ改正されたようです。
側線でお休み中の2ドアクロスシートに改造された2100系2103編成、もう1編成の5000系5010編成はまんが喫茶改造されていないようです。
川跡駅で3編成が顔合わせ、全部元京王5000系です。1番線は一畑色2102編成の松江しんじ湖温泉行、2番線は京王オリジナル色2101編成の出雲大社行、3番線はまんが喫茶改造電鉄出雲市行です。
一畑口駅はスイッチバックで全列車方向転換します。ワンマン運転なので、一畑口を挟んで無人駅で下車する場合、開くドアが変わってしまいます。松江しんじ湖温泉から自転車で乗車、無人駅の湖遊館新駅で下車すると言った時、駅員さんから後ろの車両に乗ってください、と案内されたのですが、理由がこれです。
ちなみに運転台に取り付けられたモニターはモノクロブラウン管の時代モノを大切に使っていました。
宍道湖に沿って結構急坂急カーブがあります。遠くに松江の町並みが。
いい感じの津ノ森駅、ここで列車交換。
これまたいい感じの信号機付転轍機、やってきたのは朝乗ってきた3007編成。
Y字型交換駅の秋鹿町駅、急カーブ上の長江駅。
終点ひとつ手前の松江イングリッシュガーデン前駅、ここで思わぬ列車交換。やってきたのは2104編成「しまねっこ号」の回送でした。
これでこのページには出雲大社駅に留置されているデハニ52以外のばたでん全編成が載っていることになるはずです。
架線柱が違っています。この区間、なんとロングレールになっています。ばたでん頑張ってます!
まもなく終点松江しんじ湖温泉到着です。