第3回海人寄席

日曜日の海人(うみんちゅ)寄席、開演は3時30分だったのですが、直前でも客席は自分を含め2人、どうなるのか?とマジで心配していたら、まもなくほぼ満席に。どこにおったんや?

出演者のみなさんもかなり気にされていたようで、マクラで、お客さんが極端に少なかった時のこととか、度々触れられていました。

まずは桂笑丸さんの「江戸荒物」、東京のテレビ番組で紙切りのおじさん役をやった時の話からはじまります。大阪の人間が江戸言葉で商売をして失敗するお噺ですが、笑丸さんの声が大きくて「いらっしゃい、いらっしゃい、何でもアリます、いらっしゃい」が今も耳から離れません(^ ^);

お次は桂三弥さんで「生簀の鯛」、三枝師匠の創作落語です。去年の彦八まつりで、三枝師匠の高座で聞いたことがあるので、聞いたことがある方と聞かれた時に自分ひとりだけ手を上げることができました(^ ^)/

ず~っと懐に手をいれてヒラヒラさせて、ヒレを振るしぐさをしながら生簀の中の鯛が自らの境遇を語るのですが、三弥さん上手いです。かなり雰囲気あります。春蝶さんの「母恋くらげ」といい勝負です。

トリの仁福師匠は「堀川」、初めて聞くお噺で、題名はあとから師匠本人から教えていただきました。喧嘩極道の噺で、いつものあのひょうひょうとした仁福師匠とは思えない、マジ憎たらしいような乱暴者がでてきてびっくりしました。

その母親の婆さん、喧嘩極道のアニイ(息子)に、毎日頭は殴られるは蹴られるは、さんざんDVに遭っているのですが、いかにも鄙びたお婆さんが目の前に登場します。息子との対比がすごすぎます。師匠の芸を堪能させてもらいました。

寄席がお開きになって、前回よろしく泡盛で乾杯。ゴーヤの味噌漬けみたいなの、かなり美味、前割りした泡盛の熱燗にぴったりすぎてちょっと飲み過ぎ…