モ162とモ166

承前、出発前に南海アプリをチェックすると赤いアイコンの阪堺モ161形が浜寺行になってました。大阪市内の阪堺電車は撮り尽くした感があるものの堺市内はまだまだ。樽井から泉佐野で空港急行に乗り換え、さらに泉大津で普通車に乗り換え浜寺公園に到着。

泉大津からはすっかりレアモノになってしまった7100系の普通車で高架工事中の浜寺公園駅、仮設ホームに初めて下りました。下りホームは以前のままで、レトロな待合室も変わっていません。

改札内で写真展、南海には社員鉄ちゃんが多いようです。一時期場所を移動させられていた登録有形文化財の旧駅舎は元の位置に戻されていました。旧駅舎同様、仮駅舎前に円筒形の郵便ポストがそのまま設置されているのは嬉しい。

アプリの161形を示す赤いアイコンは浜寺を出たばかり、1時間半くらい浜寺公園で時間をつぶすつもりです。

阪堺電車の浜寺駅前駅に貸切幕のモ162が停まっていたのは全く予想外。堺トラムと並びました。

遠からずなくなるはずの南海本線オーバークロスを行くモ161形を狙ってみます。

下路プレートガーダー橋のオーバークロスを越えて行きました。

浜寺公園はBBQの人たちで大賑わい、焼肉の匂いが公園全体に充満していました。バラ庭園とか浜寺公園の見どろころは公園南側に集中、北側はつまらないです。Colemanのワゴンを引いて駐車場へ帰り支度の人たちの間を抜け、浜寺水路に出てちょっと休憩、阪堺電車跨線橋の逆側を狙って船尾駅へ向かいます。

公園を抜けると見覚えのある片側3車線のクランク、大阪臨海線です。40数年前にスバルレオーネで何度も何度も通った路です。この辺りが浜寺諏訪ノ森町、隣は浜寺公園とは初めて知った次第。

1000系普通車がぐっとパンタを下げて阪堺電車をアンダークロス。ここで南海電車と阪堺電車のツーショット、なかでもモ161形とのツーショットはかなり困難です。

道端に紀州街道の道標、この辺りで紀州街道は旧国道26号から分岐してこの先は阪堺電車の走る大道筋が紀州街道と分かりました。

諏訪ノ森駅旧駅舎も保存されていますが、向きが違ってます。本来の向きから時計回りに90°回転しています。

元のホーム側はベンチと一緒に残されていました。

諏訪ノ森駅から船尾駅は商店街でつながっています。諏訪森名物にしん昆布巻の店とスワノモリ薬局。

スワ美容室とすわのもり電器、諏訪ノ森愛がとても強い商店街です。

モ166がやってきました。

オーバークロスへの坂道を上っていくモ166を見送ります。

折り返してきたモ166に乗車します。車内は浜寺を出たばかりなのに満員、最後部に居場所を見つけ、大道筋を行く後部展望を楽しみます。

車内の中吊りでモ161形の紹介されていました。現行のグリーンにVラインになる前はベージュとグリーンツートンの金太郎塗りだったモ166です。

えらく日焼けしたおっさんが写ってました。男里川河口はさほど日差しが強かったわけでもないのに紫外線が強かったようです。大和川を渡ります。

住吉→神ノ木→帝塚山四丁目の築堤越え動画です。

全開の窓からあべのハルカス。後ろから2つ目の窓は二重窓で最後部左側にもかつてドアがあり戸袋窓になっていたことが分かります。

船尾からずっと立っていた足元には皮のパッチが貼られていてふわふわしていました。ステップがあったところと分かります。62系統のバスが続いてきました。あれに乗るとウチまで楽ちんですが…。

天王寺駅前に到着、降りる前にさらに中吊り、パステルグリーンの雲模様は2011年頃のモ166。ブルーのツートンカラーは初めて見ました。その前1974年頃にも金太郎だったと分かりました。

乗るときはともかく、降りる時は自分でもちょっと逡巡する段差ではあります。でもやはりなんとも素敵な95歳の電車です。