成田空港と周辺

印西市立本埜小学校のホームページによると印旛沼周辺で800羽超のコハクチョウが越冬しているとの情報、北帰行までにどうしても行ってみたくなりました。

直前まで迷っていたので、フライトを予約したのは2日前、LCCでもちょっと高くついてしまいました。

久々の関空T1から出発、バンコクから夜行のA380が到着。

搭乗機ジェットスターのA320が南向きに離陸、男里川河口が見えます。白い煙を出してる煙突が泉南市の清掃工場です。

加太上空で旋回し紀伊山地を横切ります。美しい山襞に雲海。

特徴的な海岸線は七里御浜、蛇行する熊野川と新宮の町です。窓際確保に500円追加支払して大正解。

三宅島辺りで旋回し九十九里浜からアプローチ、香港からのルートと同じです。太平洋上は雲に覆われていたものの、房総半島は晴れ、主翼の向うに富士山がちらり。成田到着。

T3からT2へは徒歩650m、シャトルバスもあります。

T2到着階外に出てレンタカー会社の送迎バスへ。おもちゃの仕事をしていた時、ほぼ毎月見ていた約20年ぶりの光景です。

さくらの山公園

まずはドキュメント72時間を見て行ってみたくなったA滑走路北側にあるビューポイント、さくらの山公園へ。

すぐ裏手は京成電車、窓枠が黒いので3500形です。その向うにビューホテル、サラリーマンだった時、あそこで地獄の合宿研修を受けたことは今も忘れられません。

フィリピン航空A321とスクートB787。中国行の殆どが欠航でかなり寂しくなっているようです。

エアアジアA330、午前中の北側からの撮影、当然逆光なので、離陸シーンは陰、頭の上を過ぎるとくっきり。

やはり駐機数は関空よりハンバなく多いです。ANA DHC-8、軽い機体なので、頭の上に来た時にはもうかなり高度が上がり迫力ありません。

北側から着陸する時はもっと迫力があるはずですが、飛行機との近さでいうと、伊丹空港の千里川土手の方がずっと近く感じます。

JAL B777、完全に車輪を収納済みです。

白鳥の郷

ナビに印西市立埜原と目的地設定して出発。オーディオはJ-WAVE、エイティワンポイントスリー、ジェイウェーブ♪のジングル、懐かしすぎます。

印旛沼北側の干拓地水路の土手から、白い点々と、そこに人が集まっているのが見つかりました。

水の入った田んぼに次々とコハクチョウたちが下りてきます。

周辺の塒から次々と集まってくる絶妙なタイミングにギリギリ間に合ったようです。

鳥見で至福の瞬間です。

左旋回と右旋回。

直列編隊と密集編隊。

ランディングギアを下ろし、着水。

田んぼのコハクチョウたち、首がグレーの幼鳥が多いです。

空を舞うコハクチョウがいなくなったと思ったら、幼鳥が単独で飛び立ち、グルっと回って着水。

ANA機をバックにコハクチョウ幼鳥。

白鳥の郷です。実物大のコハクチョウの模型が置かれていて土産物屋さんも出店、ベンチやトイレも完備。

飛んでるのは幼鳥ばかり、どうやら飛行訓練をしているようです。

平成4年に初飛来、3年かけて餌付けに成功したそうです。

こんどはJAL機とコハクチョウ幼鳥。

片足を上げて羽の中に収納し、冷えやすい足を暖めるのがふつうですが、なぜか足ひれを広げたまま片足立ちでじっとしています。

タヒバリが登場。

コハクチョウたちをバックにタヒバリ。

今日の相棒は足立ナンバーのVits、後ろ髪をひかれる思いを残し、次の目的地へ向かうことにします。

白鳥の郷を北へ抜けると、見覚えのある場所に出てきました。安食卜杭あじきぼっくいです。柏に住んでいた頃、成田空港への色んなルートを試して、渋滞の無い木下きおろし→安食→竜角寺台→イオンモール成田→空港通りへのこのルートが一番早く、ほぼ毎月往復していました。

広い田園地帯で白バイに捕まり切符を切られたことや、搭乗便の出発を1時間間違って、もう間に合わないと思いますと成田のJALに電話すると、とりあえず向かってくださいと言われ、がんばって走ったら奇跡的に間に合ったことを思い出します。

セブンイレブンの裏を成田線の233系5連が通過。まだスカイアクセス線開通前で、電車だと、野田線で船橋へ出て京成か、我孫子から成田線、成田でさらに乗り換え、いずれも不便でクルマの方がずっと便利で早かった訳です。

そうそう、おもちゃの仕事で食べていけなくなり就職活動、成田空港の機内食会社に1次合格、このルートで毎日通勤をイメージしていたものの、あえなく2次で不合格になったことも思い出しました。

安食交差点、かつての愛車RAV4を運転しているような錯覚を覚えます。ここを右折するとしまむらの前を抜け竜角寺台ですが、今日は左折。

妙岐ノ鼻

白鳥の郷の後、谷津干潟三番瀬へ行く計画をしていたのですが、潮見がイマイチ。利根川を越えて霞ヶ浦へ向かうことにしました。

茨城県稲敷市の浮島湿原、妙岐ノ鼻です。一面に広がる葦原の上空をゆっくり舞っているのはチュウヒ、初見です。

5羽ほどが舞っているのですが、いかんせん200mくらい先です。

遠くに筑波山が見えます。筑波山麓混声合唱団、マウントツクバのフロッグコーラス♪ 葦原にはオオジュリン。

葦原の向うに観察小屋があると分かり行ってみます。葦原に整備された道を10分ほど歩くと観察小屋。谷津干潟、水元公園、葛西臨海公園 、いずれも環境を保護しつつ、鳥見施設が整備されていて、概して鳥見文化は東高西低だと思います。

チュウヒかと思ったらトビのようです。もう1枚はチュウヒ。

オオジュリンです。

成田空港

順光を狙ってもう一度さくらの山公園へ。ニュージーランド航空B787が到着。

ANA B777ロサンゼルス行がテイクオフ。

朝より人が多いさくらの山公園です。ジェットスターA320福岡行、関空のピーチ、成田のジェットスター、いずれも毎日80便前後発着しています。

やわらかい夕日を浴びてデルタ航空A350デトロイト行がテイクオフ、前輪ライトがカッコいい。飛行機の写真は無理繰り主翼の端から端まで入れなくてもOKと気づきました。

レンタカーを返却、100km強走ってガソリン代1000円弱、150円/Lとして15km/L強の燃費、RAV4の頃と比べてガソリンはかなり値上がりしているものの、イマドキのクルマは燃費が大幅に改善されています。

レンタカー営業所隣にジェットパーキング、RAV4でさんざんお世話になっていた駐車場です。1日1000円程度、送迎バスでT2まで送ってもらい、帰国したら、電話をかけて迎えに来てもらい、愛車に戻ると車内まできれいになっていました。

空港のゲートを通過、20年前はここでパスポートのチェックがありました。

あっという間の一日の日が沈みます。T2国際線フロアに到着、20年前と全く同じ光景です。

思わず、おぉ、と声がでました。ズラリと表示された大きな出発便案内は20年前のまんま。後ろ向きに手を振りながら階段を下りて出国検査へ向かうT1も思い出深いですが、今までに自分が利用した回数では圧倒的にここ成田T2、もう貿易の仕事はしていないので、関空がこの記録を塗り替えることはないはずです。

フライトまでたっぷり時間があるので、T2北側にある展望デッキに出てみました。20年前はいつもギリギリだったので、初めてきた場所です。金網に囲まれているものの、ところどころにのぞき穴が開けられています。

機内食だと足りないのが分かっているので毎回出発前に利用していた、いなば和幸で厚切りとんかつ定食、と決めていたのですが、いくら探しても見つかりません。記憶の限りでは、この囲われたスペースのはずです。

他にピンとくるお店も見つからず対面の寿司屋に入ってみました。何を血迷ったかテーブルじゃなくてカウンターに着席、メニューを見てびっくり。こうなったら腹をくくって、アテ1品に熱燗、こはだ、づけまぐろ、めねぎ、穴子、と仕事をした寿司を一貫ずつ。穴子はさすが江戸前、と唸らせてくれる絶品でした。

カウンターの大将に訊いてみると、やはり囲われたスペースがいなば和幸で間違いありませんでした。

もう一度展望デッキに出てみると満月。T2到着ロビーも懐かしすぎ。

シャトルバスでT3へ移動、さっきのお寿司だけでは全然足りないので、フードコートでグリルチキンプレート。シンガポール名物のチキンライスみたいな感じで、タイ料理の甘辛ソース、ナムチムガイとグリルチキンが良く合い、美味。

中国便の大半が運休でも大賑わいのフードコート。今の時期、世界中の人が集まる場所で知らない人と相席テーブルを囲むのはちょっと度胸がいります。

T3にはボーディングブリッジがなく、地べたを這う蛇腹のテントでタラップと結ばれています。関空帰着は10時前。