貨物列車を撮ったはずと思っていたら、C58 354号機牽引の旅客列車、それもヘッドマークを掲げたイベント列車です。不鮮明でヘッドマークの文字が読み取れないのですが、さんざんググって「虹のまちふるさと号」と判明(参考)。昭和46年11月3日文化の日、自分は中学2年生です。
その時の記念乗車券を販売しているサイトも見つかり、湊町から五条往復の運行ということも分かりました。翌年の国鉄開業100周年と、前年の大阪万博直前に開業した虹のまち(現なんばWalk)がこの年の12月に迎える第2期開業を祝ってのイベント列車だったようです。明確な資料が見つからないものの、第1期の時点では日本橋駅と繋がっていなかったような記憶があります。
近鉄難波の開業は虹のまちと同時ですが、湊町駅が移転して地下になったのはずっと後で平成元年、電化完成も昭和48年です。つまり当時最先端のモールだった虹のまちから外に出てすぐところにあった、キハ35系やキハ58系が並ぶ煤けた湊町駅を発車した「虹のまちふるさと号」がスイッチバックの北宇智駅に到着したところです。
旧型客車(たぶんオハ35系)のドアを開けっ放して身を乗り出している鉄ちゃんもいます。今ではまずあり得ません。