夙川のアユ
神戸港からの帰り道、香櫨園で途中下車。
夙川の川辺を歩いていると、10cmくらいの綺麗な魚がいっぱい泳いでいます。カワムツでしょうか、カワムツがいるのはもっと上流では?
この辺りはたぶん汽水のはず、川底にいるのはマハゼかと。
浜夙川橋の手前で川辺りの道はおしまい、手すりに捉まって石垣を上り、浜夙川橋の下をくぐり抜けて河口へ出られます。
河口にはユリカモメがいっぱい戻ってきていました。右岸先端にはユリカモメたちと離れてウミネコたちが集まっています。
河口の水面に顔を出している魚たち、たぶんボラです。
浜辺の波打ち際の水面をじっと観察していると、小さいヤドカリがたくさんいます。
河口のボラとダイサギ。姿勢を下げて近づいていくものの、あまり上手に魚を捕まえているようじゃなさそうです。
石についた藻を食べてるボラたち、横になってるのもいます。カニが一匹、イソガニかと。
胸びれの付け根部分が黒くて、やはりボラで間違いないです。
1時間以上、香櫨園浜をウロウロしていたのですが、シギチたちが現れる気配はなく、引き上げることにします。
アキアカネかと思ったら、翅の付け根部分が黄色くなってます。ネキトンボだと思います。
変な顔のユリカモメ。夏羽から冬羽に変わる途中のようですが、ユリカモメにあるまじき、かなりブサイクです。それに嘴や脚が赤すぎるように思うのですが、目つきはやはりユリカモメです。
夙川の水面に10cmくらいの魚がいっぱい、小さな岩の周りをくるくる回っています。100尾以上いそうです。
調べて調べて判明、アユで間違いないと思います。決め手は胸びれの後ろ側の黄色い楕円形の斑点、冒頭の2枚の写真のそれぞれの個体にもあります。それに黒い背びれもアユの特徴です。
夙川すごいです。かなり人工度が高い川ですが、7kmしかないのに500mもの高低差がある急流で、灘の酒をつくる宮水ともなる伏流水が混じり、ミネラルを多く含んだ清水がアユを呼び込んでいるのではないでしょうか。それと古くからのお屋敷町で生態系を守る保護と整備がされてきたことも大きいはずです。
地図を見ると、夙川は苦楽園から河口までほぼ南北に垂直に流れています。つまり子午線に沿っているわけで、アユたちには分かりやすい川、ということも意味があるかも知れません。
大切に大切にしたいアユたちです。
ところどろこにある夙川の段差、これで急流の流れを緩くしているそうです。この段差を乗り越えるアユを見てみたいものです。
夙川駅にネスカフェスタンドが開店していました。氷の無いアイスコーヒーがかなり美味い。