南港野鳥園

ブライトリングDC-3が諦めきれず、神戸空港が真正面に見えるはずの南港野鳥園へ行ってみました。

かなりの数のキアシシギがいます。ちょっと大きめなのはアオアシシギですね。

ミサゴがいました。あとでじっくり撮ろうと思っていたら、いなくなっていました。200mくらい向うです。

漸く近いところにもキアシシギ、こちらは20mくらい。

EVERGREEN LINEのコンテナ船EVER PRIMA、17887トン。台湾の長栄海運の船ですが船籍はイギリス、ロンドンが母港になっていると、ネットで簡単にわかりました。

昔、輸出入の仕事をやっていた時、輸出のCIF、輸入のFOB、つまり運賃こっち持ちの場合、赤い表紙の国際コンテナ船航路の時刻表(何とかガジェットという名前だったかと)で調べて船腹予約、ETD横浜5月20日ETAハンブルグ6月25日とか、1ヶ月以上かかる航路に夢を膨らませていたものです。

かつてコンテナ船には運賃カルテルに加盟する同盟船、と非加盟の盟外船があり、MOL(商船三井)、K-Line(川崎汽船)、NYK(日本郵船)の邦船3社やマースクライン、APL等欧米大手は同盟船、エバーグリーンや東南アジア系船社は盟外船だったかと記憶します。盟外船は2割くらい運賃が安かったかと。安い分、寄港地が多くて遅れたりするリスクの可能性が高まるのですが、納期的に余裕があれば選択します。

逆に製造が遅れ、納期がやばくなってきている場合、航空貨物エアにせざるを得なくなるのですが、エアにするとほぼそのロットの赤字が決定します。なので、TVCMに併せて出荷予定の初回分だけエアにしたり、ヨーロッパだったら、シベリア鉄道経由のランドブリッジを使うとか、少しでも傷を小さくする努力をしていました。

納期的に余裕があるからと、油断すると9月頃は台風で遅れたりすることもまま有り、気候の予測とかも考慮が必要で、船腹予約って輸出入業務の結構キモだった訳です。懐かしい。

台風で、荷崩れしてコンテナが海に落ちてしまったという経験の記憶があります。もちろん保険でカバーされるのですが、ビジネスチャンスのロスは大きいです。

いつの間にかタグボートが寄り添っていました。

ブライトリングDC-3の離陸時間を過ぎています。神戸空港の方角をじっと目を凝らしているのですが、晴れているものの、水平線付近はもやっているせいか、それらしき機影は見つけられません。

暫くすると、六甲の山並みを背景に東から西へ向かうDC-3が小さく見えました。いつの間に大阪上空まで行ってしまったのか、見逃すはずはないのですが。

白い灯台は咲州の大阪北港南防波堤灯台、ピサの斜塔みたいなのは大阪灯台、その向う、摩耶山辺りを飛行中のDC-3がちーっちゃく見えます。

トウネンがいました。いかんせん遠いです。夙川河口だと5mのところにいたトウネンが、ここでは70m先です。

ここ南港野鳥園、どうも自分には相性の良くない場所のような気がしてきました。これまで5回くらい来てるかと思うけど、今までハズレばかりで、たぶん今日が一番鳥が多いです。なのに鳥がちょっと遠すぎます。

干潟に近づくことはできず、干潟を見ることができるのは平屋の観察塔と北観察所だけ、途中の道は木に囲まれて干潟を覗けないし、南観察所やそこへの道はずっと閉鎖されたままです。メインの観察塔に大砲レンズの年配カメラマンさんたちでビッシリだと、自分なんか居場所が見つけられなくなってしまいます。

大阪市の施設で、一旦廃止が決まり、その後結論が翻り存続しているものの、明確な方針が定まらないまま今に至っているようです。観察施設の維持管理以上に湿地や緑地全体をどう保全管理していくのかということが明確になっていないようです。谷津干潟や葛西臨海公園が羨ましいです。

オオメダイチドリかと。飛んでるキアシシギ2羽、文句たらたら言いつつも、今日のベストショット。