ブルーインパルスと夢の国
平城宮跡上空で航空自衛隊ブルーインパルスが展示飛行、土曜日の予行演習と日曜日の本番の両方行ってみることにしました。
平城宮跡付近は人が多そうなので、鳥見定点観測地点のひとつ水上池でブルーインパルスを待つことにします。池の北側の田んぼ、期待していたキジは現れなかったもののケリ。
ちなみに、関西では当たり前に会えるケリは、関東では珍鳥だそうです。ちょうど関東のオナガの逆ということですね。
水上池上空にブルーインパルスじゃなくて、カモインパルスじゃなくて、よ~く見るとオシドリインパルスです。
ブルーインパルス登場、13:35オンタイム。
青い空に白いスモーク、コックピットのキャノピーまでくっきり撮れました。
大空のキャンバスに描かれるスモークの絵、写真ではこの壮観さは伝えきれません。
光の中のブルーインパルス。機影の場所と爆音が聞こえてくる場所が違っていて、光より音が遅いことを実感できます。
川崎重工業製のT-4亜音速練習機、1980年代の設計でハイテク機じゃないはず。鳥よりすごいパイロットの超絶美技です。
20分の展示飛行の興奮冷めやらぬまま、航空自衛隊奈良基地の向こう側、平城山の方へ行ってみることにします。この展示飛行は奈良基地の60周年記念を祝してもののですが、奈良基地は幹部候補生学校で滑走路もありません。ブルーインパルスは松島基地所属で、今日は岐阜基地からやってきたようです。
基地の東側、国道24号奈良バイパスに並行して掘割をJR奈良線が走っています。運よく103系を撮れました。
JR奈良線を越えると整備されて気持ちのいい緩い坂道が続いています。上りきってぐるっと回ったところにありました、奈良ドリームランド。やってきたのは小学生の時以来ですが、廃園になって既に10年経っています。
木造ジェットコースターASKA、一部は朽ち果てていますが、今も美しいシルエットを残しています。ASKAの現役時代の動画です。
外周列車の駅です。線路の撤去作業が行われていました。ずっと放置されていたものの、漸く土地の買い手がつき、作業が始まったものと思われます。
自分同様、わざわざこれを見に来たと思われる人たちが、柵の外から覗いたり、写真を撮ったりしています。「夢の国」駅の駅名板もそのままです。
もちろん立入禁止ですが、75万回も再生されている廃墟になったドリームランドの潜入動画があります。いけないこととは理解しつつも、若いアメリカ人カップルの好奇心と度胸にはシンパシーを感じます。探検しながら日米文化比較論を論じるレベルの若者たちでもあります。長年夢を売り、ついに夢破れた「夢の国」の姿の貴重なレポートであり、世界遺産に登録された九州の軍艦島とも通じるものがあると思います。
廃墟の南側は豪邸といっていい邸宅が並んでいるにも関わらず、粗大ゴミが放置されたままだったりなのに、北側はゴミとか殆どなく、自然が広がっています。かなり不思議な場所です。
その北側の快適な坂道を下ってきた先に日当たりよい雑木林がありました。しばらく見ていたらエナガとコゲラ。
平城宮跡北側の御前池のセグロセキレイの可愛いポーズ。この場所も含め今日カワセミを3度くらい見かけたのですが、コバルトブルーの光線を残して飛んでいくシーンばかりでした。
ちなみにこの御前池のすぐ南側に佐紀池があります。おまえいけ、さきいけ、だそうです。
西大寺駅に着きました。上本町へ帰るのですが、逆方向のホームで撮り鉄しないと気が済まない駅です。