磯遊びにハマる
大阪府にはわずかばかり自然のままの海岸が残されていて、岬町の長松海岸と小島海岸の2か所だけだそうです。干潮を狙って長松海岸に行ってみます。みさき公園と大阪ゴルフクラブの裏側、約1.5kmの海岸線です。
みさき公園の南側から回り込んでみます。駅から20分程歩くと海岸に出ます。海岸の道路から磯へ下りる階段が数か所設置されているものの、満潮時には階段の下は海です。
平たい岩礁が広がっていて、水も綺麗です。
岩礁の間にできた潮だまりに小さな巻貝がいっぱい、モゾモゾ動いています。
直径1.5cm位の小さな巻貝、石畳のような模様のイシダタミという巻貝です。
水の中にもイシダタミ、と思いきや、歩き方が全然ちがいます。中身はヤドカリ、たぶんホンヤドカリです。
イソガニだと思います。
イソガニの動画を撮ってみたら、大小さまざま色んな貝を被ったヤドカリが写っていました。
別の潮だまりにいるのはアゴハゼ、いわゆるダボハゼ。周りの潮だまりにもいっぱいいます。
緩やかな岬の突端、長崎の鼻を回ったあたりへ移動、岩礁の形がさっきまでいたところより鋭角的です。関空が見えます。
ノンビリ飛んでるウミネコと、フジツボがびっしりの岩礁。
甲羅の色がずいぶん違いますが、甲羅の形、鋏や脚の形は一緒です。全部イソガニのようです。
岩にへばりついている楕円形の化石のようなのはヒザラガイという軟体動物。水の中に入ると生物であることが分かります。
潮がさらに引いて、沖の方へ歩いて行くことができます。階段状になった岩礁、これが海岸段丘なんでしょうね。高校の時、地学の時間は寝ていたのが悔やまれます。
幾何学的な穴が空いている岩がところどころにあります。調べてみたところタフォニと呼ばれるもので、浸食と風化と化学変化でできたもののようです。かなり小さいものなので、まだできたばかり(といっても百年あるいは千年単位)のタフォニではないでしょうか。それにしても横からじゃなくて上から浸食、風化しているのは不思議です。
さらに東の方へ回ってみます。岩礁はさらに鋭角が鋭く座ることができないくらいになってました。
低空飛行しているのはアオサギ、沖にはウミネコ、やはり海ではウミネコの方がずっとカッコいいです。
クラゲが浮いている岩の下に白いカニ。ピンぼけですが、よく見ると甲羅にスマイルマークの顔、ヒライソガニのようです。
イソガニとは明らかに甲羅の形や目の位置がことなります。いずれもオウギガニの仲間のようです。
駅への帰り道、みさき公園裏でゴマダラチョウ。