コウノトリの縁
2週間前、広大寺池へコウノトリを見に行った時、祖父の実家が近くにあるはずも、帯解の何処なのかわかりませんでした。
ところが、祖父が、実家のことを帯解ではなく、別の地名で呼んでいたことをふと思い出し、検索してみるとその地名が残っていて、民家の数が多くない限られたエリアとわかりました。自分の1/4ルーツを探るべく、帯解を再訪してみることにしました。
広大寺池、残念ながらコウノトリはいません。10羽くらいのカワラヒワがいます。池の土手にはバーダーさんたちがいて、訊いてみると、今はいないものの、コウノトリJ0076はまだ遠くへ去ってしまった訳ではなさそうです。
祖父の旧姓の表札のお宅は簡単に見つかり、思い切ってピンポン、と鳴らしてみました。最初は訪問販売か何かと間違われましたが、祖父の名前を言って、その孫です、と言うとすぐわかっていただき、中に入れて下さいました。
どうやら私の曽祖父のお孫さんにあたる方で、私の実家へも何度か来られたことがあり、2階にあった父のHOゲージ鉄道模型のレイアウトのことを思い出してくださいました。たぶん私が生まれる前のことです。
コウノトリを見に来て、それをきっかけに再度訪ねて来た経緯をお話したところ、この方もコウノトリが広大寺池にやってきて以来すっかり野鳥にハマってしまっていて、鳥の図鑑や双眼鏡を買ってきて、本格的にバードウォッチングを始めようとされていると伺い、初対面にも関わらず大いに話が盛り上がりました。
リビング等普段の生活空間はリフォームされているものの、維持管理はさぞかし大変と思われる文化財のような古い大きな家、縁側から見た庭の大きな柿の木、小さい頃におじゃました記憶がくっきり蘇ってきました。ずっと小さかった頃、近くの田んぼで肥たごにハマってしまい、中庭の井戸で洗ってもらったことも思い出しました。臭いけど忘れられない記憶です。
コウノトリが広大寺池にやってこなければ、自分がこんな不躾な訪問をするはずもなく、豊岡のコウノトリの郷を訪ねた時から始まる、コウノトリのご縁としか言いようがありません。やはり不思議な鳥のようです。
電線のツグミ、その隣にいたツグミより一回り小さい鳥、調べても調べても何の鳥か不明です。
セグロセキレイとこれまた全く不明の何か。
イカルチドリ。
頻りに何度も空を見上げてるクサシギ。コウノトリはまだ帰ってきませんが、広大寺池、色々います。
帯解駅に進入する桜井行105系、架線にモズ。
奈良公園へ寄り道、子鹿がカワイイ。
いつものように水谷茶屋で一服。
大仏殿脇でアトリ、このところよく会います。
奈良公園に来た目的はこれ、東大寺南大門前の森奈良漬店。おじいちゃんの大好物で、私も奈良漬といえば森の奈良漬以外にありません。
この森の奈良漬が一番合うのはなんといってもおかいさん、白粥じゃなくて、粉茶でじっくり煮込んだ茶粥です。それから奈良漬をたまごの薄焼きとすし飯で巻いた巻きずし、奈良で一般的に普及していたのか、おじいちゃんだけのレシピだったのか不明ですが、子供の頃の超定番でした。
猿沢池にカイツブリ、まだ夏羽のがいます。
メガテン、カイツブリのどアップ。幼鳥もいました。何故か亀が見当たりません。