えっ!トイザらス荒川沖店閉店!
日本トイザらス1号店、茨城県の荒川沖店が31日に閉店するそうです。どうやら、つくばに新しいお店ができるのに伴い自社競合を避けるためのようです。つくばエクスプレスができて、成功・成長し、常磐線からTXに茨城県南の商業集積がシフトしているように推測されます。
当時この会社に勤めていて、このお店のオープンに携っていました。1991年12月のことです。その約1年前に入社して、開店準備をしてきました。当時新聞では「黒船」と呼ばれ、メーカーと小売店との直接取引や、大幅なディスカウント販売等、従来の業界の商慣習を打破して、「アメリカ流」ビジネスを持ち込んできた訳で、当時のブッシュ大統領(今の大統領の父親)に2号店(奈良県橿原市)の開店にかけつけてもらうほどでした。
無論、準備期間の商談はそんなスムーズに進む訳はなく、苦労の連続でしたが、当時の同僚との共同作業での苦労は楽しいものでもありました。荒川沖店開店直前の1ヶ月くらいは、連日深夜まで準備作業で、社長も深夜まで自ら展示サンプルの組み立て作業を手伝ってくれていました。
上司のアメリカ人たちも厳しきけど陽気な人たちで、荒川沖店のテーマソングを自分たちで作って鼻歌にしていたのが今も聞こえてきます。"Aarakawa oki!!"とうフレーズだけですが、当時流行っていた"Oki doki"という言葉に引っ掛けていたようです。
苦労を重ねこぎつけた開店の日、当時は珍しかった、広告のラッピングトラックを走らせ、それを見て同僚たちと思わず涙を流してしまったことが一番の思い出です。
当時、リトルタイクスとかの大型玩具、ジャングルジムやプレイハウス、大型の乗用玩具とかですが、こんな大きなモノ、"Rabbit Hutch"(ウサギ小屋)と呼ばれていた日本の家庭に受け入れられるはずがない、と自分も思っていたのですが、これが大ヒット!めちゃ売れたのが印象深いです。
かつての上司から"Wow!"(ワォ!)、つまりお客様にびっくりしてもらえるような商品やマーケティング、ということへのこだわりをよく聞かされました。それには商品の機能だったり、価格、美しさ、単純な意外性とかいろんなアプローチがありますが、トイザらスには"Wow!"を大切に、いつまでもお客様の期待に応えるお店であり続けて欲しいと思います。
リンク先さんのNゲージに出会ったのは荒川沖のトイザらスだったとのコメント、嬉しい限りです。周囲の反対を押し切ってKATOやTOMIX導入したの自分です(^o^)v