上町のオッサン
念願かなって繁昌亭に行ってきました。
桂春蝶第四回繁昌亭爆笑賞受賞記念ウィークということで、昨日はその楽日でした。その春蝶さん、まだ若いけど、いいですね。あのガリガリの二代目春蝶さんの息子さんですが、かなりのイケメンで、噺も色っぽいです。お題は山内一豊の妻です。馬のアオの役とか、独特の味を出して楽しませてくれました。
自分自身の今日の目的は桂文福さん。「つれもっていこら~」の和歌山弁、今や上方落語界の大御所ですが、実は、自分自身、文福師匠から、落語を教わったことがあります。高校の時、課外ではなく、授業の一貫としての部活動があり、その落研に参加しました。その時の講師が文福さんでした。
芸能歴37年とかいってたので、当時はまだ駆け出しの落語家さんだったことになります。教わったのは、「こんにちは」「まあこっちはいり」くらいしか覚えていませんが、何故かよく思い出します。
その文福さん、当時はもう少し細かったように思うのですが、今や100キロを超える巨漢です。その巨漢を活かして相撲甚句をふんだんに聴かせてくれました。よく響くいい声です。
オオトリは露の都師匠、お馴染みの初天神ですが、シモネタなども交えたライブならではの展開で、小生意気な金坊も女性落語家ならではの、とても可愛かい金坊でした。
今日特に気に入ったのが、テレビも含め、初めてだったのですが、桂梅團治さんです。鉄オタだそうで、東海道線、大阪から東京までの全駅名の披露も交えての駅員さんと酔っぱらいの噺の新作、お腹の皮が痛くなるほど笑わせてもらいました。
お開きになって、出演者の皆さんが見送ってくれます。
3時間たっぷり楽しませてもらって2500円、これから常連になるのは間違いなさそうです。
ところで、さまざまなお噺の中で、「上町のオッサン」という人物が度々登場します。主人公達の親戚かなんかの、上町台に住んでる偏屈な叔父さんですが、これって自分そっくりではないか、と気付きました。
これから「上町のオッサン」で通そうかなと考えています。