Drupal7とViews3

モジュールもかなり出揃ってきたようなので、再度Drupal7にチャンレンジしてみました。お正月に7.0をインストールして以来です。

まずコアのインストール、最新版の7.7をインストール、localeを有効化して、drupal-7.7.jp.poをインポートしたところ、WATCHDOG_ERRがでて、再起不能になってしまいました。PHPがタイムアウトしたのかも知れません。

DBテーブルとシステムを全部削除してインストールを繰り返し、結果Localized Drupal Distributionを入れ、コアのバージョンが7.2なので、これを7.7にアップグレードして漸く成功です。

一方で画像のアップロードができないという状態も発生していたので、どうやらパーミッションの問題だったように思われます。使っているサーバーに合わせてCGIモードで動かしているため、インストール時に生成されたファイルの所有権がapacheになってしまっていたことが原因ではないかと推測されます。

レポート画面を見るとUndefined index: name system_requirements()というエラーメッセージがあるのですが、プロダクションサイトじゃないし、とりあえず機嫌よく動いているようなので無視しておきます(^ ^);

次にいつも愛用しているモジュールのインストール、CCKとImage Field関連はDrupal7のコアに含まれたため要らなくなり、インストールしたのは、views関連、mobile tools関連、あとadmin menu、wysiwyg、opengraph metaといったところをいずれも最新版を入れてみました。エディタはsites/all/librariesを作ってtinyMCEの最新版を入れておきます。

これで最新のDrupalサイトの完成です。この時点の印象は★1.5といった感じでした。

Drupal7の新機能

一番目立つのは管理画面が全部jQueryでオーバーレイすることです。7.0をインストールした時にはカッコよくなっただけか、と思っていましたが、使ってみると便利です。Drupal6までは管理画面もテーマのテンプレで出力されていたのですが、テーマと関係なくオーバーレイするので、横幅が広くても関係なく表示され、作業効率がグンとアップします。

コンテンツ編集画面もこのオーバーレイ画面になり、これはDrupal6サイトをアップグレードしたら、ユーザーさんたち戸惑いそう、と思ったら、コンテンツの編集画面のオーバーレイはadministratorだけで、一般ユーザーはこれまで通りテンプレート内に編集画面が表示されます。これはよく考えられていると感心しました。

それからcronがシステム内で自動処理してくれるようになっているのもありがたいです。サーバーにcron設定するのは面倒で、またタイムアウトの可能性が小さくなるのではと思われます。

ユーザーのプロフィール設定がなくなり、Drupal6のnode profileモジュールのようにユーザー設定にフィールドを追加できるようになっています。これはViewsと絡めるといろんな可能性が広がります。

ブロックにも編集リンクが追加されたのもとっても便利。全般的に管理用インターフェイスがこれまでと全く異なっているので、どこに何があるのか、最初は戸惑いますが、これは慣れ次第でしょう。

Views3

Drupalの出力で欠かせないViewsモジュール、Drupal7用はViews3となり、最新推奨バージョンは依然rc1のままで、正式リリースになっていませんが、Views1 (Drupal5)からViews2(Drupal6)になった時以上に大きな変更になっています。

編集画面はこんな感じで極めてコンパクトにまとめられています。Views2の出力に関係のないdefaultビュー設定がなくなって、いきなりページとブロックを作成するようになったのはViews1に戻った感じです。

ページやブロックの追加はdefulatからコピーするのではなく、作成済みのページやブロックをコピーするように変更、ずっとこの方が使いやすいです。

出力フィールドの設定ではマークアップやクラス属性なども設定できるようになりました。従来View自体のテンプレート設定を行わなければならなかった処理が極めて簡単に行えます。

フィルターには何とAndとOrが選択できるようになっています。この活用範囲は計り知れません。

それぞれの項目の追加ボタンに何やら青い線のあるボタンがありますが、これは追加にあたって、選択肢のある項目です。

まだ使い始めたばかりで、これから驚かされることがいっぱいありそうで楽しみです。

Drupal7、使い始めてみたら間違いなく★3つ!!!です。もう少し検証を重ね、自分サイトの移行から着手、1年くらいかけて既存のお預かりしているサイトを移行していくことになりそうです。