18きっぷの車窓

初めて購入、5回しっかり楽しんだ春の18きっぷの旅の追記、車窓からのiPhoneの写真です。

5回の内3回は大阪5:55発の快速長浜行で出発しました。上淀川鉄橋から柴島干潟に反射する朝焼け。

長岡京を過ぎると、京都へ送り込み回送のはるかと並走。

JR京都線車窓で見逃せないのが向日町運転所(現、吹田車両所京都支所)ですが、481系雷鳥や581系月光、キハ82系まつかぜ、20系ブルートレイン…遥か昔のことになりました。

車両の多様性もめっきり小さくなり、持て余し気味の広い構内に、お休み中のクモヤ443系、クモル145系、キヤ141系を発見。

国鉄色のEF65とDD51。EF65はパンタを下ろしていてナンバーも読み取れませんが、下関総合車両所所属も向日町に常駐しているようで、SLびわこ号の回送でも頑張ってくれてます。

DD51は1193号と何とか読み取れます。ライトを点灯してこれからお仕事に向かうようです、資材運搬の工臨かと。

湖西線車窓の朝日と琵琶湖とメタセコイア。

山は伊吹、湖北はもちろん、湖西の今津や湖南の浜大津でも雄姿が眺められます。

海は太平洋、紀勢線に乗ると冷水浦を過ぎたあたりから車窓に海。写真は広川ビーチ駅を過ぎたあたりから見える唐尾湾、浮かんでいるのはひょうたん島みたいな島は、鷹島という無人島です。この先、切目辺りから太平洋はどーんと車窓に広がります

乗ったことのない鉄道をチラ見、伊賀上野駅の伊賀鉄道と御坊駅の紀州鉄道。

大垣で養老鉄道と樽見鉄道。ライトが小さく見えるのが養老鉄道の電車で昔の近鉄のカラーです。

先に発車した樽見鉄道のハイモ230-310形をあっさりこっち(JR東海313系)が追い抜きます。樽見鉄道現役最古参の車両で、名鉄八百津線や三河線末端区間が廃線になってミャンマーへ譲渡されたのと同じ富士重工製LE-car IIです。

JR東海313系のかぶりつき、普通電車でも120km/hで飛ばします。運転士さんが行路表の発着時間をかなり神経質にチェック、黄色いプレートが磁石板になっていて、駅ごとにこのプレートをずらして何度も指差し確認しています。乗り換えた電車の運転手さんも同様、他の鉄道会社では見たことのない動作で、JR東海は定時運行にかなり厳しい会社のようです。

宅急便のコキが左車窓を垂直方向に向かって行くのは東海道本線下り本線(通称新垂井線)、ここを走るのは貨物列車と「しらさぎ」と「ひだ」と「サンライズ瀬戸/出雲」だけで、JR在来線で18きっぷでは乗れない全国で唯一の区間ではないかと。

ググっていたら面白いことがわかりました。下り普通電車は垂井駅経由の東海道本線垂井支線経由です。この垂井支線は上り本線と並行しているものの単線扱いで、線路規格も低く、上り電車が120km/hで走るのに下り電車は85km/hに制限されているそうです。さらに関ヶ原駅折り返しの上り電車の場合、関ケ原駅に上り本線への渡り線が無いために、単線扱いの垂井支線をそのまま逆走、見た目には複線を右側通行するそうです。現行ダイヤだと関ケ原駅5:51、7:17の2本がこれに該当するようです。始発の新幹線でも間に合わないので、乗るチャンスはなさそうですが、YouTubeにこの右側通行前面展望動画がありました。垂井駅に渡り線があって、逆走は関ケ原-垂井間のみとわかります。

この2枚だけiPhoneじゃないのですが、レトラムの車内から福井鉄道北府車庫の610形と200形、廃車にはなっていないものの、どちらも長く運用されていないようです。福井鉄道はLRT化されて、ホームは嵩下げされ、従来からの高床の電車にはドアにステップが取り付けられています。LRTより収容力があるので、以前はラッシュ時に運用されていたようですが、これだと収容力があっても乗り降りに時間がかかるはず、とググっていたら乗降風景の動画がありました。運用されなくなったのもやむを得ないと分かります。

南四日市駅の東側に貨物ヤードがあって水色のスイッチャー(入替用ディーゼル機)が2台。L型がDB20、凸型がDB25です。ここから1kmほど、JSR四日市工場の専用線が現役です。機関車は山九株式会社の所属で、山九が専用線のオペレーションを受託しているということのようです。

四日市市内を自転車で走っていると、石油化学コンビナートの工場に入って行く専用線の線路がところどころで見つかります。多くはトラック輸送に切り替えられたものの、この他にも現役の工場専用線がいくつかあるようです。子供の時の自分の部屋が駅裏の貨物ヤードに面していたせいか、貨物ヤードや専用線にはかなり惹かれます。物心ついたころには貨物ヤードは空き地になっていたのですが、鉄道の匂いが漂う空き地で基地ごっこや三角ベースをやってました。工場専用線のページを作ってみました。これから写真が増えて行きそうです。

関西線の永和駅、近鉄奈良線で布施の次は河内永和になっている理由がわかりました。岡山の西大寺駅を通った時と同じ感じです。

米原から乗り続けてきた新快速が高槻駅のプロレスリングのようなホームに到着、これを見ると旅が終わった寂しさがこみ上げてきます。