XOOPSからDrupalへ
オープンソースCMSにお世話になり始めて約3年です。最初に手がけたのはXOOPSで、特に今の自分のベースとなるPHPやCSSの知識の原点はXOOPSにあります。オフィシャル日本サイト(現XOOPS Cube)を始めとしとして豊富な情報や、実用的なサードパーティによるモジュール、それに特にこの本、Customizing XOOPS ~自由にデザイン・自在にHackにはホントにお世話になり、ボロボロになるまで読み返しました。
多くのサイトをXOOPSで構築し、それを生活の糧にさせていただいた実例も少なくありません。その後、WordPressを知り、もっと簡単に使い易いサイトを構築できるようになったことや、ショッピングサイト関連の仕事が増えた一方、使うことのないモジュールばかりのデフォルトのモジュール群や文字コードがEUCなこと、ユーザーのアクセス権限の設定がモジュール毎に異なること、等使いにくさが気になり始め、やがて日本語版はXOOPS2.0.16aを最後にXOOPS Cubeになり、それまでのモジュールが動いたり動かなかったりしたことで、殆ど新規サイト構築には使わなくなってしまいました。
WordPressやMovableTypeでも、かなり自由度の高い、機能的なサイト構築ができるのですが、より本格的なCMSによるポータルサイトの構築には何がいいのか、いろいろ調べたところ見つけたのがDrupalです。Joomla!も候補だったのですが、正直なところインストールしてから、次のステップが良くわかりませんでした。
まだあまり知られていないDrupalですが、かなり可能性を感じさせます。
- 管理ページといった概念がなく、ログインユーザーが管理ユーザーであれば、各種設定ページへのリンクが表示されるようになっているのが気に入りました。これにより設計次第で、クライアント様にCMSを意識させず、必要なリンクだけを組み込んだ、使い易いサイトを提供できることになります。
- 全体のファイルサイズも4MB程度しかなく、かなりシェイプアップされたシステムになっているのが分ります。つまりオールインワンではなく、不要な機能が少なく、必要な機能だけをモジュールの追加で実現する発想は共感できます。
- ユーザーのアクセス権限の設定がかなりフレキシブルに設定できる、ユーザー単位でのブログの設置ができ、掲示板、SNSと豊富なモジュール群が利用可能、等々かなり本格的なポータルサイト構築ができます。
- 独自に関数を設定してモジュールとして組み込むことも容易で、その場合、ユーザーのアクセス権限など、基本モジュールの機能をそのまま使うことができます。
- 一方でトップページを認識する関数が組み込まれていたり、サイト構築に便利な細かいところまで配慮されています。
といった感じで、かなりのスグレものです。折りよく今月初めにDrupalの日本語解説本がリリースされました。
デモサイトの制作を始めており、お見せできるようになったら公開したいと思います。