今年の一番列車で行く池の浦シーサイド駅

JR四国予讃線の津島ノ宮という最寄りの神社の例大祭2日間だけ営業している駅が日本で一番年間営業日が少ないそうです。

近鉄と海を撮り鉄できる場所を探していたら、JR東海参宮線に池の浦シーサイドという、海水浴客向けに1年に4日だけ営業している駅を見つけました。津島ノ宮駅の場合、今年は2日間で上下併せて56本が停車、ところが池の浦シーサイド駅は4日間で16本しか停車しません。つまり日本で一番年間営業列車本数の少ない駅は池の浦シーサイド駅でおそらく間違いないと思います。

今年の営業は7月29、30日、8月5、6日の4日間で、池の浦シーサイド駅の今年の営業初日一番列車を目指しました。

5200系で宇治山田駅に到着、たぶん小学校の修学旅行以来です。修学旅行なのに、あおぞら号じゃなくて、ロングシートの旧型一般車ですごくがっかりしたことはよく覚えています。高架駅なのに重厚で時代を感じさせる宇治山田駅ホームです。

近鉄広報の福原さんがブラタモリで紹介していたバス用の転車台がありました。

昭和6年に参宮急行電鉄のターミナルとして開業した当時のままの豪壮な駅舎です。

外宮へお参りして伊勢市駅へ。駅周辺は宇治山田より賑わいがあります。

だだっ広いJR東海伊勢市駅のヤード、ターンテーブルが残っていると帰ってから気が付きました。

今年の池の浦シーサイド駅への1番列車となる亀山発鳥羽行キハ25。

池の浦シーサイドまでの乗車券、参宮線自体初乗りです。発車してすぐに伊勢エビライナーと立体交差。

夫婦岩の二見浦最寄りの二見浦駅、駅名の読みはふたみのうら、違和感があります。二見浦を出るとトンネル、とても海の近くとは思えません。

ひとつ手前の松下駅から池の浦シーサイド駅への前面展望ビデオ、自動案内放送も池の浦シーサイド停車バージョンになってます。いきなり視界が広がるとそこが池の浦シーサイド駅です。

気がついたら10人くらい降りる人がいてビックリ、どこからやってきたのか、池の浦シーサイド駅には先客が既に2人。

池の浦シーサイド駅到着。

キハ25が鳥羽へ去って行きます。

行ったことはないのですが、鶴見線の海芝浦駅みたいです。

すぐ脇に貝殻がいっぱいの砂浜が広がっているものの、池の浦海水浴場はここじゃなくて1.6km離れたところです。その海水浴場への集客のために地元の観光協会の要望で設置されたそうで、かつてはそれなりに賑わっていたものの、どんどん寂れていって、今は海水浴場自体、隣接するホテルのプライベートビーチになっているそうです。

超合理主義のJR東海が、なぜか今も年に4日間だけ営業、それも2往復だけが停車するのかは全くもって不明。

入江の反対側に回ってみました。遠くの入江の奥を近鉄特急。出かける前、近鉄と海が撮れる場所として「駅長」に教えてもらった撮影ポイントがあの辺りです。

鳥羽からキハ25が戻ってきました。上り一番列車ということになります。しつこいですが、この駅でドアが開くのは年に16回だけ。

駅西側を跨ぐ国道から狙ってみます。木のてっぺんでホオジロが片方の羽だけ広げ変なポーズ。名古屋行の快速みえが通過。

池の浦シーサイド駅に停車する列車は2時間後なので、「駅長」に教えてもらった撮影ポイントまで歩くことにします。

池の浦シーサイド駅から国道を500mほど歩いた辺り、線路を挟んで海が広がる絶景ポイントを発見。いかにもディーゼルカーっぽい重々しいレールジョイント音を響かせてキハ25がやってきました。

今日ベストショット!架線がないので、ずいぶんスッキリとした構図です。ちなみにこの普通列車は池の浦シーサイド通過してきました。

今撮ったばかりのキハ25が入江の向こうに見えます。その同じ場所を近鉄鳥羽線の2連も通過。

歩道の無い国道「死に」号線、さほど交通量は無いものの、飛ばしているクルマが多くておっかないです。海沿いの左側を歩きたいのですが、やはり対面でクルマを確認できる右側が安全です。リアス式海岸の眺めは素晴らしく、クルマさえ通らなければ最高の遊歩道です。

伊勢二見鳥羽ラインとの合流地点まで来ると「無事カエル」という立て看板、ここから歩道があって一安心。

地図で気になっていた参宮線の海の中の築堤、雑草に覆われた柵に囲まれ列車が通っても上半分しか見えそうにありません。周囲には列車が通るのを待てるような日陰も全然なくて先へ進むことにします。

伊勢市から鳥羽市へ、つまり伊勢国から志摩国に入りました。

国道脇のサークルKサンクスは正にオアシス。

鳥羽商船高専の辺りから近鉄鳥羽線とJR参宮線が並走、「駅長」に教えてもらった撮影ポイントに到着です。歩道の脇に僅かな木陰があって、伊勢市駅で買ってきた助六寿司を広げることにします。

国道の南側に商船高専、北側には小舟を係留する運河、JRと近鉄が3複線になった築堤、その向こうはリアス式海岸の海、商船高専専用の艀が伸びて練習船鳥羽丸が係留されています。

近鉄池の浦駅へ戻るつもりだったのですが、ここまで来たら鳥羽駅まで歩くことにします。

もう少し西側の入江もいい撮影ポイントになっていて、電車が来るまでベニシジミが遊んでくれました。

角度からすると池の浦シーサイド駅の入江の北側から見えたのはこのもう一つ東側の入江のようですが、そこへは近づけませんでした。

重くなった足を引きずって鳥羽に到着、池の浦シーサイド駅から炎天下を約5km歩きました。生ビールをプファーッと行きたいところですが、駅近くのお店はどこも思いっきり観光地プライス、コンビニで缶ビールを買って駅のベンチでプファーッ。

ちょうど「つどい」が発車して行きました。ビール列車じゃない本業の観光列車のしごとをしている「つどい」を見るのは初めてです。

ちょっと元気が回復したので鳥羽城跡へ上ってみます。

一つとなりの中之郷駅から15分ほど坂道を上って本丸跡に到着。信長や秀吉の海軍、九鬼水軍の本拠地だったところです。

眼下の島はミキモト真珠島、ここも小学校の修学旅行で来ました。

鳥羽水族館が覗いて見えます。アシカやアザラシがタダ見できるらしいのですが、暑いせいかプールから岩に上ってきませんでした。

自分も大昔にデートで来たことがあります。水族館も来たはずですが、登場したばかりの30000系ビスタカーでやってきたこと、普通車に格下げされた元特急車680系に乗ったことと、帰りは知多半島の先端、師崎までフェリーに乗ったことはよく覚えています。

鳥羽城本丸跡から撮り鉄。

中之郷駅から裏道を登ってきたので、表側へ下りてみると、見事な階段状の石垣。類のない海の要塞だったようです。

志摩国は志摩半島の先端部だけ、隠岐、壱岐、対馬のような島国を除くと日本一人口も面積も小さい律令国です。伊勢と紀州(三重県南部も紀州です)に挟まれて、なぜこんなに小さな国が成立したのか興味深いです。伊勢神宮に隣接していたことと、農地は少くても海洋資源にめぐまれ、海軍国家あるいは貿易国家的に成立していたのではないかと自分なりに仮説、勉強してみたいです。

お城に沿って近鉄志摩線がS字カーブ、車輪を軋ませながら走っています。

S字カーブを抜け、本丸跡から俯瞰した区間を行く伊勢志摩ライナー。

左右だけじゃなくて上下にも動きのある撮影ポイント、いい感じです。30000系ビスタカー+22600系Ace、近鉄特急はやっぱり黄色と紺色が似合います。

満足して鳥羽駅へ戻りかけると、しまかぜがやってきました。京都行です。あと10分お城の下でネバっていればよかったんですが、自分の撮り鉄はまあこんなもんです。でも角度が変わって空が青くなったのは正解かも。

鳥羽から宇治山田に移動、16:55発の急行まで、内宮へお参りするほどの時間はないものの、小一時間あります。駅ナカや駅周辺にコーヒーで一服といった場所は見当たらず、ウロウロしていたら、朝から水を飲みすぎたせいか、お腹の調子が変です。結局トイレで座っているうちに時間が経ってしまいました。

難波行しまかぜは満席、未だ、しまかぜに乗ったことはありません。行き止まり式の2番線には早々と16:55発が入線してました。今朝乗ってきたのと同じVX01編成、つまり朝の電車と同一運用です。ちなみに調べた限りでは朝の大阪上本町発6:31、7:14、8:15は5200系、でも帰りに都合のいい時間帯の5200系運用はこの大阪上本町19:14着の1本だけのようです。

同じ電車に4時間半乗っていたことになりますが、帰りは途中で弱冷車に移動しました。特急と遜色のない快適なクロスシート車も、間口の広い3ドアで長時間の乗車向きには空調設定されていないようです。