第4回海人寄席

第4回のレポートです。またまた会場は満席、ちょっとしたウラワザがあったみたいですが、それはナイショです。

当日まで「」のままになっていた3人目の出演者は、和泉屋遊福さん、仁福師匠の隠し弟子だそうです。4ヶ月ぶりの一席とはいうものの、何度か繁昌亭の高座にも上がっている実力派です。顔のどっちが上かわからない(坊枝師匠談)坊主頭に髭面、精悍なイケメンです。この時期ならではの「青菜」をじっくり聞かせてもらいました。

お次は坊枝師匠の「船弁慶」、30分以上の素晴らしい熱演に感動です。おなじみの喜公が、メチャ怖い嫁さんのお松さんに言われた買い物が何だったか思い出すために、「あんさんちょっとこっちへ来なはれ」とシラっと言われて、お灸をすえられ、水をかけられ、やっとそれが焼き豆腐だったことを思い出すシーンは大迫力、目の前に、ダメおやじのオニババがいるようでした。

トリの仁福師匠、坊枝師匠の長編に対してあっさりと「鰻屋」、和歌山までうなぎを追っかけるシーン、短いお噺でもきっちり楽しませてもらいました。

がっ、この海人寄席で仁福師匠の長編をまだ聞いたことがありません。終わった後で、いずれ「らくだ」をとおねだりしてみたのですが、さぁいつ実現するでしょう?

ところで遊福さん、この「上町のオッサンの日記」チェックいただいているとのこと、すごく嬉しかったです。励みになります。それから「青菜」ででてくる冷たくて美味しそうな「やなぎかげ」ですが、焼酎と味醂のカクテルだそうです。