交通科学博物館

弁天町の交通科学博物館が来年4月に閉館されてしまう、ということで何十年かぶりで見学してきました。結論から言うと、なぜ今まで来なかったのか、と後悔するくらい充実した展示で、閉館までに何度か通うことになりそうです。

屋外展示のC62、D51、80系電車です。この隣にキハ81形があるはずですが、修理中とのこと。あとDD54やDF50もあったはずですが見当たりません。どうやら第二展示場というところにあったらしく見逃してしまいました。次回にとっておくことにします。

明治36年製の230形、国産蒸気機関車です。

スロネフ59形、2、3等合造寝台車です。

屋内展示の1300形蒸気機関車(明治13年イギリス製)、151形「こたま」号(モックアップ)と0系新幹線。0系も修理中で内部見学はできませんでした。

こだま号モックアップと大阪駅到着シーンのジオラマ

関西の私鉄紹介コーナーの大型模型、2代目こうや号20000系と大阪市営地下鉄1200系、とてもシブい車種選定です。

企画展示の蔵出しヘッドマーク展、右端は阪和線の新快速です。昭和47年登場時は途中停車は鳳のみで、天王寺-和歌山間が最速45分、今の紀州路快速よりよっぽど速いです。昭和53年まで運行されていたそうです。

「交通」科学博物館なので、展示は鉄道だけでなく、自動車や船舶、航空機の展示もあります。

スバル360、実は自分が運転免許を取って最初の愛車がこの赤いスバルでした。母親がオーナーですが、かなり長期間保有していたものの、最終的にかなり高額でマニアに引き取られたと聞いています。

イマドキの車と較べるとはるかに操作性は悪く、お世辞にも運転しやすい車ではなく、長距離ドライブもできませんでした。ただこのスタイルはVWビートルよりも洗練されていると思います。空冷のパタパタという音が聞こえてきそうです。

ミゼットとドリーム号

昔のパンフレットがパネルになってました。あこがれのヨタハチです。

ホープスターというのは知りませんでした。ホープというメーカーのオート三輪です。調べてみるとこの会社遊具のメーカーとして今も頑張っています。

ミゼット、マツダR360クーペ、初代マークIIです。

ただ梅小路への移転で鉄道以外の展示が行われるとは考えにくく、これらの貴重な展示品の行方が心配です。

模型鉄道パノラマ室という巨大HOレイアウトがあるのですが、これは今となっては他にすごいのがいっぱいあるので、いささかショボく見えます。運転時間も限定的、その割にかなり混んでいるので、ここは割愛です。

交通科学博物館さよなら企画展PartI「収蔵品コレクション曝涼展」で展示されていた「大阪鉄道沿線名所案内図」です。大阪鉄道は現在の近鉄南大阪線、長野線です。古市から橿原神宮前方面への路線はないものの、大阪へはつながっており大正時代のものと思われます。4月の閉館までさまざまな企画が準備されているようです。

先年架け替えられてしまった余部鉄橋の模型です。明治45年に構築された高さ40mのトレッスル橋です。230形蒸気機関車もそうですが、明治の人たちの技術力のスゴさを教えてくれる博物館です。

明治の土木や建築技術、機械工学の進歩って今のITの進歩みたいなものだったんだろうな、と思います。