3dayチケットで京都の電車

ちょっとした所用にかこつけて京都電車散歩、飲み屋で教えてもらったスルッとKANSAI 3dayチケットを買ってみました。5000円で有効期間中の3日間、関西一円の私鉄とバスが乗り放題になります。

阪急京都線の快速特急「京とれいん」で梅田から出発

乗ったのはボックスシートになった中間の車両、たたみに座布団という「京風」です。前後の車両はふつうのクロスシート。

桂、嵐山を経由して、嵐電嵐山へ。

嵐山から四条大宮行きの2両編成の前はモボ101、内装もかなり改造されているので、気が付かなかったのですが、調べてみると、何と昭和4年製だそうです。つまり阪堺電車のモ161と同世代の電車です。以前のくすんだベージュとグリーンのカラーリングの方がずっと好みですが、この新しい紫、結構悪くないとも思います。改めて見てみると懐かしい「オバQ」に似てます。

2両目の電車にも運転手さんが乗務していて何か変な感じです。総括制御運転(複数の車両を一人の運転手が制御)ですが、ワンマン運転用の貫通路がない車両の連結運転で、かつ殆どの駅が無人駅なので、集札等の車掌さん的な乗務のようです。

モボのツリカケサウンドをどうぞ!ちなみに「モボ」とはモーター付車両でボギー車(二軸車ではなく台車のついた車両)からきていると思われます。

帷子ノ辻で乗り換えて北野線に行くつもりだったのですが、嵐山を出る時にすれ違った電車がこれだったので、気持ちが変わって四条大宮に向かうことにしました。モボ501、以前の標準色でもなく、広告電車でもないグリーンの濃淡色のヤツです。なんか昭和のバスって感じです。

太秦広隆寺ではレトロ電車モボ27とスレ違い。内装もそれっぽくなっているようですが平成6年製。都電の9000系の嵐電版といったところですが、この意味のない二重屋根とか、アールヌーボー調をヘタに模したようなラインや丸窓も、アンチョコで好きじゃないですね。

大阪へ戻ってきて以来初めて滋賀県へ向かうことにします。京都市営地下鉄東西線直通の京阪京津線です。かつて三条京阪から蹴上の坂を登っていく80形電車が大好きだったのですが、1997年に御陵駅から西が地下鉄になってしまい、直通用に導入された800系電車です。

地下鉄乗り入れ用としては日本中で他に例のないクロスシート車です。京都の地下鉄東西線自体初めて乗ったのですが、京都市営の車両は京津線にやってくることはなく、完全に片乗り入れになっていて、御陵-浜大津間はこの車両だけが走っています。

車両や運行形態はすっかり変わってしまいましたが、大谷駅あたりの国道1号線に沿って、急坂急カーブを登り降りするところは昔と全く変わっていなくてかなり楽しめました。

上栄町から道路併用区間です。軌道用車両じゃない鉄道車両が道路を走るのも、犬山橋がなくなって全国で大津しかないのでは?

浜大津からさらに石山坂本線に乗ってみます。600形のまんが日本昔ばなしラッピング車両、連結面の屋根、いい感じだなぁ。以前の京阪特急色、というか京津線の準急色の600形もやってきました。

それにしても浜大津周辺、ずいぶん寂しい感じです。人も少ないし、お店も少ないし、ここが県庁所在地の交通ジャンクションとはちょっと思えないです。

石山寺駅での600形と700形のツーショット、よく似てますが、600形は昭和59年から63年製、700形は平成生れです。飛び出した前照灯と下ぶくれの丸みのある600形の方がいいな。

帰ってから計算してみたら3200円分電車に乗ってました。3dayチケット価値あります。