Queen Elizabeth

「世界一有名な船」Queen Elizabethが大阪港入港、歓迎放水も行われるようですがなんと早朝7時入港です。これまでの経験から入港予定時刻の1時間くらい前には姿を見せるはずで始発の地下鉄に乗ればいいものの、日の出が6時過ぎなのであまり早く行ってもしょうがない、とかうだうだ考えているウチに時間が経ってしまいました。

地下鉄中央線が阿波座から外へ出た頃にはすっかり明るくなっていて、もうコスモスクエアは通り過ぎていると判断、大阪港で下りて海遊館の裏へ走ります。

6:32、天保山埠頭に横付けされる直前でした。消防艇まいしまも歓迎放水を終えて戻るところのようです。

後ろ向きですが、朝日が写り込んで美しい。

船と逆の方向へ走って漸く全体が撮れました。英国キュナード・ラインの90,400総トン、ワールドクルーズ2018の途中での大阪寄港です。サウサンプトンを1月7日に出港、大西洋を渡りニューヨーク、パナマ運河を抜けてサンフランシスコ、太平洋を渡りホノルル、オーストラリア、沖縄、そして大阪です。日本人富裕層を狙っているようで大阪だけ2回入港してインド洋、喜望峰を周りイギリスに戻るのは5月10日、何と123日間のクルーズです。

全コーススイートルームだとひとり912万円、大阪-香港だけの9日間オーシャンビューの部屋で265,500円。1泊当り約3万円は、5泊6日2人で25万円くらいと聞いたCosta neoRomanticaと較べて5割くらい高いです。それだけゴージャスということなんでしょうね。

日は昇り黒い船腹に陽が差します。岸壁では早朝にも関わらずブラスバンドの歓迎演奏、朝7時前からこのノリはなかなかできないと思います。

黒い船腹はマットブラックでした。船尾を飛んでいるのはウミネコじゃなくてカモメ科カモメのようです。

船尾では綱引きの係留作業をレストランのウェイターさんたちが見守っています。

海遊館のスタバがちょうど開店時間でした。ふだんタバコの吸えないスタバにはめったに入らないので久々です。マーケットプレイスは閉まったまま、周辺の殆どのお店も閉まっている中で7時営業開始は高く評価したいです。

今日中ならスタバ他店でもお替わり1杯無料だそうでレシートを大事に取っておいたものの忘れてしまいました。

海遊館前の広場から。観覧車からインパクトある眺めが楽しめそうですがもちろん営業時間前です。

天保山の公園に移動すると船首から撮れました。日が高くなって明るい中より、朝焼けの中の方がこの船には似合うと気づきました。朝7時入港の理由はこれかも知れません。

汚れやすいはずのQueen Elizabethの切文字の周囲に少しの水垢も見当たらず、さすが整備状態は文句の付けようがないです。よく見ると板前さんの帽子が見えます。

天保山渡に乗ろうかなとも考えたのですが、逆光だし、電池の残量が少ないし、それに仕事が待っているので帰ることにします。近くのお店に貼ってあったポスター、タイタニック号を彷彿とさせる20世紀初頭風イラストやフォントが素敵です。日本語部分が無かったら部屋に貼ってみたいです。ちなみにQueen Elizabethはタイタニック号のほぼ2倍の大きさ、Queen Elizabethのキュナード・ラインもタイタニックのホワイト・スター・ラインも19世紀中頃からある英国海運会社ですが、1934年にホワイトがキュナードに吸収合併されています。Queen Elizabethが「世界一有名な船」と呼ばれる所以はタイタニック号の面影が感じられるからでしょうね。

駅への通りから振り返ってもう一枚。大西洋航路や太平洋航路で行った先に目的があればぜひとも乗ってみたいですが、4ヶ月かけて世界一周ってどんな世界なんでしょう。ちょっと想像がつきません。